2017年9月15日金曜日

振り込め詐欺と名簿業者は切っても切れない仲



振り込め詐欺根絶のためには名簿業者の取り締まりが急務

下に産経新聞による名簿業者摘発に関する記事を掲げていますが

この新聞報道でも分かるように、いま世の中にはびこっている振り込め詐欺が、人を騙すためのツールとして最も大事にしているのが各種の名簿です。

この名簿があるからこそ彼らは効率良く仕事ができ、その結果として被害者が増えていくのです。

もし名簿がこの世になかったら、振込サギの被害者はここまで増加しなかったに違いありません。

なぜなら名簿にはいろいろな種類があり、その中には振込サギのターゲットとしてふさわしいと思われるものが数々あるからです。

たとえば名簿業者が扱っている名簿には次のようなものがあります。


 ・高齢者リスト地域
 競馬情報会員
 未公開株投資関係
 布団購入
 FX 未公開株 先物 投資関係
 パチンコ攻略会員
 リフォーム全般



上に挙げたものは名簿業者が扱っているごく一部ですが、これらの名簿には共通した特徴があります。

その一つは、比較的騙しやすい人のリストである点です。つまり高齢者のように判断力が弱かったり、うまい話に乗りやすいタイプの人たちを集めたリストばかりだからです。

なぜなら、競馬情報会員、未公開株投資関係、FX、先物投資関係、パチンコ攻略会員など、金儲けの話に敏感と思しき人たちの名簿が多く含まれているからです。

その他の高齢者リスト、布団購入者、リフォーム全般などは、判断力の甘い騙されやすい人のリストと考えればいいでしょう。

振込サギはまずこうしたリストを手に入れて、載っている人たちを次々とターゲットにしていくのです。

それだけではありません。さらに凄いのは、これらに加えてカモリストという名簿があることです。

カモリストについては別の日のブログでも取り上げていますが、これに載せられているのは、上記の名簿などを使って様々な商品やサービスを契約させられた悪徳サギの被害者ばかりが再びリスト化されたものです。

つまりカモリストとは何らかのインチキ商品を騙されて購入した人たちばかりを集めたリストです。

ということは、ここに載せられた人は騙されやすい人種と言って良いのです。

その理由の一つは、こうした人たちは、過去の失敗による損失を取り戻したいという真理が働くため、うまい話に乗りやすいという傾向があるからです。

その結果再び騙されて二重被害に遭う人が多いのです。悪徳詐欺師がこんなに魅力のあるターゲットを見逃すはずがありません。

かくしてカモリストは強力な武器として、詐欺師の間で広く使いまわされているのです。



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特殊詐欺グループ御用達の名簿業者を全国初摘発 2倍の価格で販売か 警視庁

振り込め詐欺などの特殊詐欺グループに名簿を売っていたとして、警視庁捜査2課は23日、詐欺幇助の疑いで、東京・神田の名簿業者「日本レスポンス」社員、福田剛容疑者(39)=豊島区池袋=を逮捕した。捜査2課によると、特殊詐欺事件に絡む名簿業者の摘発は全国で初めて。福田容疑者は「(客が)詐欺をしているとは知りませんでした」と容疑を否認している。
 福田容疑者は遅くとも平成26年ごろから、特殊詐欺グループのリーダー格の男=詐欺罪で起訴=に通常の2倍程度の価格で名簿を販売。警視庁が男と詐欺との関連を指摘した後も販売を続けており、捜査2課は詐欺に使われると認識していたとみている。
 他にも複数の特殊詐欺グループに名簿を販売していたとみられ、捜査2課は業者を捜索し、数千万人分の名簿を押収。全容解明を進める。



出典:産経新聞
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振り込めサギをなくすために悪徳名簿業者の取り締まりが急がれる


新聞記事でも分かるように、振込サギがはびこったのは、名簿業者の存在が大きく影響しています。

とはいえ、名簿業者を一概に悪と決めつけることはできません。

なぜなら、いろいろな商品やサービスの販売会社にとって、ビジネスを効率よく運ぶには、ターゲットを絞った営業が必要になります。

そのために必要なのが属性別の名簿リストです。しかし振り込め詐欺がターゲットにしやすい、上に挙げたようなリストを見境もなく販売するのには、問題があります。

名簿業者の中には高値で取引できるこうしたリストばかりを意図的に扱っているところもあります。つまり、悪徳サギ業者を視野に入れた商品構成で臨んでいるところです。

2017年9月11日月曜日

なぜ連日満員なのか? ・ 大相撲ブームが理解できない



大相撲ブームに対する違和感がぬぐえない

以前から日本の伝統的芸能である歌舞伎と、伝統的スポーツの大相撲は退屈な見世物だと思っていいます。

したがってどちらに関しても長時間座って見物する人たちの気持ちが理解できません。

あまり縁のない歌舞伎はともかく、大相撲に限ってはテレビではよく観戦します。

とはいえ興味があるのは人気力士の取り組みだけです。

相撲の勝負は押したり、引いたり、投げたり、という単調なものです。

相撲の決まり手は全部で48手あると言われていますが、変わった手は滅多にありません。

お決まりのパターンで勝負がつくことがほとんどで、それだけにテレビで見ていても退屈するのです。

テレビでもそうなのに、実際に国技館などの開催場所まで足を運んで、長時間観戦する人の気が知れない、と思うのです。

しかも椅子ではなく、座りなれていない和式の席がほとんどですから、見物するだけでも疲れるのではないでしょうか。

こうした理由から、「よくも退屈な試合を窮屈な思いをしながら観戦するものだ」、と思うのです。

しかも大相撲の入場料は安くはなく、1度行くだけで1万円以上かかります。

食事やお土産付とはいえ、これほどの入場料を払ってまで退屈な時間を過ごす人たちが多くいることは、どう考えても理解できません。

でも実際には、いま大相撲は大ブームで、どの場所でも連日大入り満員が繰り返されているのです。これは実に不可解なことです。

こうした疑問を持つのは決して私わたしだけではないはずです。

インターネットを見ても、同じような疑問を持つ人の意見が多く載っています。

その一つに小説家の星野 智幸氏による次のような意見があります。

大相撲という言葉に直接触れているのは最後の3行だけですが、なかなかユニークで興味深い考察なので、ここでご紹介することにしました。

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日本スゴイ」ブームの極み、大相撲人気に覚える“ある違和感”

「日本礼賛」が信仰になるとき

「保育園落ちた日本死ね」が2016年の流行語大賞にノミネートされて賛否が沸騰したが、密かに流行語となっているのが「日本スゴイ」である。これは日本の素晴らしさを褒める言葉ではなく、日本を自我自賛する風潮を指している。
「保育園落ちた日本死ね」は日本を貶める言葉でそんなものが流行語大賞の候補になるとは言語道断だ、と腹を立てるのも、「日本スゴイ」現象の一環といえよう。
私の知る限りでは、早川タダノリ氏の『「日本スゴイ」のディストピア』(青弓社)という本が昨年に出版され、東京中日新聞でも「テレビで本で『日本スゴイ』 ブームの行く先は…」という特集記事が年末に書かれたことなどから、日本礼賛の傾向に批判的な人たち(私もその一人)の間で、「日本スゴイ」ブームというような言い方がされるようになったようだ。

私が日本礼賛の風潮が顕著になったと感じたのは、東日本大震災以降だ。
「日本よ、ガンバレ」というような鼓舞の気分が、次第に日本はすごいのだという己への言い聞かせになり、さらには信仰のようになりつつあるように思う。
だが、「日本人」のアイデンティティが強調されるようになったのはもっと以前からで、まずスポーツの世界で選手たちを「サムライ」になぞらえることから始まった。ワールド・ベースボール・クラシックの侍ジャパン、サッカー日本代表のサムライ・ブルーなど、比喩はサムライ一色に覆われるようになった。
私がそのきっかけとして捉えているのは、2004年にトム・クルーズ主演のハリウッド映画『ラスト・サムライ』が大ヒットしたことである。この映画以降、日本中で、自分たちをサムライ視するイメージや言葉が爆発的に広がっていった。
私の目には、アメリカ人から「お前たちはサムライだ」と言われて、にわかに「そっか、自分たちはサムライだ! だから強いんだ!」と言い出したように映る。大半の日本の住民は、武士ではなく百姓の子孫であるはずなのに。
その武士のイメージが、イメージではなく本物だと思われ、ブームを起こしているのが大相撲である。小学生のころから大相撲ファンだった私からすると、このブームの内実を見るにつけ、本当に相撲好きが増えているとも言いがたい面があり、なかなか共感しにくい。



出典:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50654

2017年9月8日金曜日

市議会議員の政務活動費不正流用を暴く本が出た ・ 「富山市議はなぜ14人も辞めたのか」岩波書店



1000万円近くも政務活動費を不正流用した橋本健神戸市会議員はこの本を読んでいなかったのか

このところ、神戸市議会の橋本健議員による政務活動費の不正流用がメディアで大きく報じられています。

政務活動費の不正流用については、昨年多数の富山市議による不正が発覚して、実に14名もの市議が辞職に追いやられたことが大きな社会問題になったばかりです。

そしてその事件を克明に追ってまとめたのがこの本です。

その僅か1年後に、なぜ神戸市議が同じ轍を踏んで辞任に追い込まれたのでしょうか。

まさか橋本議員がこの大きな事件を知らなかったとは思えません。

では、バレて職を失う危険を承知の上で不正を働いたのでしょうか。

とすれば、市会議員にとって政務活動費の流用は、身の危険を知りつつも手を出さずにはいられないほど、魅力的なものなのに違いありません。

それに過去において、多くの先輩議員がやってきたことだから、自分がやっても許される、と思ったのかもしれませせん。

そう思わせるほど、市会議員と政務活動費の流用は、過去から現在に至るまで切っても切れない関係にあるのです。

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富山市議はなぜ14人も辞めたのか

(この本の内容)
富山議会で,数の力をバックに自らの議員報酬を増額するお手盛り条例案が可決された.それに疑問を感じた地方局の記者たちが,さまざまな圧力と闘いながら膨大な資料を分析,政務活動費の不正を暴き,ついに議員たちをドミノ辞職へと追い込んでいく.全国に波及した白紙領収証問題の大スクープはいかにして生まれたのか.迫真のルポ.



チューリップテレビ取材班著
岩波書店
2017525日発行
1800円+税



2017年9月6日水曜日

振り込め詐欺の被害に遭わないためのおすすめの本3冊

振込サギの実態を分かりやすく解説した本

振込サギという犯罪がこの世に出てきて久しくなりますが、啓蒙活動や厳しい取り締まりが続いているにも関わらず、被害は一向に減ることなく逆に増加しているのが現状です。

こうした中にあっても、「私は絶対に引っかかることはない」と自負している人は多いようです。

しかし犯罪者の手口は次第に巧妙になってきており、昨今ではそうした過信した人たちも次々に巻き込まれています。

もはや自分の知恵だけで巻き込まれるのを防ぐのは困難です。

ではどうしたらいいか?そう考える人には、ここでご紹介する本の購読をお勧めします。


この3冊の本を読んで振込サギから身を守ろう


振り込め詐欺秘密結社宝島社 )鈴木大介著

振り込め詐欺が初めてマスコミに取り上げられた当時、ある警察高官は「放っておけば日本社会がめちゃくちゃになる」とコメントしてい。窮地に陥った肉親のふりをして老人に電話をかけて現金を騙し取るという非情な手法が、日本人の心を根底から危うくしかねないのだと、警察の幹部たちは素早く察知したのだ

振り込め詐欺は、それほどの破壊力を秘めているのだ。何といっても、現代の日本人の心性に精通しつつ、それを金のために踏みにじることを躊躇しない。いったいどんな人間が実行犯なのか、被害者はどうやって選ばれるのか、あるいは誰が詐欺話の筋書きを練っているのか等々非常に気になっていたし、設定を次々と変えつつ、同種の電話越しの詐欺が後を絶たないことも不思議だった。

本書はそうした疑問の数々に、明快かつ丁寧に答えてくれる1冊だ。著者は、世間的には「不良」と一括されるであろう少年少女の生を追いかける傑作ルポを、すでに何冊か著している。振り込め詐欺も、実行犯の多くが若者なので、著者の取材の網に引っ掛かったことが本書の執筆の発端なのだろう。

読んでみて驚きだったのは、詐欺結社といいつつも、それは暴力団のようながっちりした組織ではなく、被害者の名簿、詐欺話のシナリオ、演技力のある電話部隊、そして注意深い管理者さえ揃えば誰でもできてしまう、流動的な集団。いわばフランチャイズ式なのである。これは欧米の麻薬組織と同じ理屈で、いつでも末端を切り捨てられるようにしてあるのだ。
そうしたドライな組織なだけに、著者が実行犯の不良少年たちに密着して得た証言は、凶悪でこそあるがどこか醒めている。

「俺自身、元々は結構太いとこで、振り込めのプレイヤーやってたんですよ。融資保証金詐欺とオレオレですよね。それで3年ですけどプレイヤーでモシモシやって、それから番頭任されるようになったんですよ」ここでいう「プレイヤー」が、実際に電話をかけて(=モシモシやって)人を騙す役であるのは明白だ。“番頭”などという言葉を使っているところからもわかるように、実行犯たちにとっては、詐欺は仕事なのである。いや、学歴社会から落ちこぼれた不良少年たちにとっては、数少ない経済的な上昇の回路なのだ。そのためか、極めて不愉快な読み物のはずの本書には、上質の青春小説の味わいすら漂っている。その一方で、詐欺に「投資」して収益を吸い上げる“金主”の正体が最後まで明かされないところなど、なかなか不気味だ。一つ間違えると取材者が消される、本当に恐ろしい世界なのだということが伝わってくるそして何より、才覚豊かな少年たちが心優しい人々を騙す詐欺に向かわざるをえない理由の一端が、現代日本の若年者雇用の惨状にあるという著者の結論には、首肯せざるをえない。

出典・インターネットブックレビューより



「職業」振り込め詐欺 (ディスカバー新書)

新聞、テレビの報道によれば、振り込め詐欺(業界では「特殊詐欺」と言うそうな…)の被害が昨年は全国で486億9千万円に上り、過去最高となったそうだ。割り算すれば、1日当たりに1億3千万円余りの被害が出ている計算となる。約10年ほど前から世間を騒がせてきた「おれおれ詐欺」も、関係者の努力、協力で一時期減少したものの、相変わらず被害が多数出ているのは何故なのか。
 素人考えでは、いくら子どものふりをして電話をかけてきても分かりそうなものだとか、大金を振り込んでくれと言われたらゆっくり事情を聞こうとするのではないかとか、という思いが先にたち、詐欺の被害にあうことが信じられない気がする。ところが、本書を読んでみると、敵もさるもの、ひっかくものだと唖然とした。本書は、NHKの「NHKスペシャル『「職業“詐欺”』」を書籍化したもので、関係者への密な取材内容が掲載されている。
 驚くべきは、この犯罪の主犯格は、有名大学・一流企業出身のいわゆる勝ち組の若者たちであり、「職業」としてこの犯罪に手を染めている。一方では、「出し子」はワーキングプアや失業者が使い捨てのコマとして使われている。そして、主犯格と末端の出し子は面識がない。なので、いくら出し子を捕まえても、その捜査の手は主犯格には及ばない。このような犯罪グループが国内にはごまんと存在している。なにやら、オウム真理教を彷彿とさせる組織犯罪に戦慄を覚える。




出典・NHKスペシャル『「職業“詐欺”』より




老人喰い」、高齢者を狙う詐欺の招待 (ちくま新書)

 大きな誤解を解いておきたい。高齢者を狙う犯罪とは、高齢者弱者から、そこにつけ込むというものではない。圧倒的弱者である経済的が、圧倒的経済的強者である高齢者に向ける反逆の刃なのだ
の一文についてこれる人とついてこれない人がいると思う。おれはついていける。義賊とまではいかないが、有り余る富を蓄えて安泰の老後を送っている人間から、老後どころか明日をもしれない人間が金を奪ってなにが悪い。富の再配分ではないか、とすら思う。おれは「老人喰い」のメンタリティを備えている。
 が、備えていないのは老人喰いをする「若者たち」が持つ圧倒的な上昇志向、そしてその志向のために払う努力というものである。本書に紹介されている詐欺師(という言い方は古いし的を射ていないような気もする)たちの、体育会的な部分、ぬるくない部分というものには、正直ついていけない。本を読んでついていけないのだから、実際の詐欺グループ研修現場に放り込まれたら、一番先に脱落してしまうであろう。何千万円のプレイヤー世界を目指す、その能力ややる気におれはまったく縁がない。だからこんな底辺の暮らしをしている。人格形成セミナーを手本としたという詐欺グループの研修で「毎日お好み焼きしか食えない人間になりたいか」と実例として挙げられるような暮らしをしている。おれは老人にとっては無害だし、意識の高い「老人喰い」のプレイヤーからすれば「なんで生きてるの?」と蔑まされるというか、眼中にない人間なのだ
。 彼らがとてつもなく優秀で、とてつもなくモチベーションが高くて、その現場には彼らを「そのように育て上げる」システムがあり、加えて彼らには「老人喰いに情熱を注ぐ理由」があったから
 うむ、そうなのだろう。その「彼ら」は、与えられた時代立場が違えば、資本主義社会の真っ当なプレイヤーとして真っ当な報酬を手にすることができたのであろう。おそらくそうだろう。だが、希望格差社会だかなんだかしらぬが、この現代において「彼ら」……真っ当な出世街道から外れながらも、マイルドヤンキーなどのぬるさをも嫌う…
の行く先は、たとえばこの「老人喰い」の世界なのである。おそろしい、おそろしい。
 して、「え、オレオレ詐欺なんてとっくに世間常識になってるでしょ?」と思う人もいるかもしれない。本書を読めばそれは甘い考えだと気づくだろう。標的の名簿はより洗練され、手口は強化され、プレイヤーたちのモチベーション能力も高い。これにはかなわんな、というところがある。さら面白い、といってはなんだが、興味深いのは、被害者が「これは詐欺だ」と感づいても、自分家族の事細かな情報を握られている(基本的個人情報から親類関係、勤め先の上司名前まで……)ことに恐怖をいだき、報復暴力を恐れて金を出してしまうというケースもあるというのだ(もっとも、徹底的に合理化分社化している詐欺グループはそんな足のつくようなリスクは負わないらしいが)。いやはや。 

出典・ブログ「関内関外日記」


2017年8月14日月曜日

こうして見れば、高校野球のテレビ観戦がいっそう楽しくなる




高校野球を、よりおもしろく見るために

いま熱戦たけなわの夏の高校野球ですが、連日の猛暑にもかかわらず、甲子園球場に詰めかかる観戦者の勢いは凄く、811日には、驚くべきか、早朝の6時半には満員札止めになったと言います。

好カードが重なったとはいえ、試合が始まる2時間も前から、これだけの人を集めることのできる高校野球の人気ぶりに、あらためて気づかされました。

でも球場に足を運ぶ人だけがファンではなく、各家庭にはテレビにくぎ付けになって熱心に観戦する人たちも多くいます。

ここではそういう人たちが高校野球を一層楽しく観戦できる方法を考えてみました。


ネット検索を併用すれば、高校野球がよりおもしろくなる

テレビで高校野球を観戦する大方の人たちは、事前に対戦チームの勝ち負けを予想するのではないでしょうか。

どのようにして予想するかと言えば、これまでは、甲子園出場回数、過去の勝敗数、打力、投手力、メディアの評判、などを参考にして決めるのが一般的ではないでしょうか。

もちろんこれで当たることも少なくないでしょう。

しかしインターネット全盛時代の今は、ネットの力を利用する手があります。

インターネットには出場チームに関するあらゆるデータが載っています。その中で見逃せないのは、県予選の出場チーム数と選手の出身地です。

つまり、どれだけ多くのチームの中から競争を勝ち抜いてきたか、またどれだけ優秀な選手が集まっているかを知るためです。

まず下の県大会出場チーム数を見てください。



高校野球都道府県別予選出場校数

北北海道 124校
南北海道 134校
青森 74校
秋田 52校
岩手 75校
山形 56校
宮城 80校
福島 89校
茨城 104校
千葉 175校
栃木 63校
群馬 67校
埼玉 158校
神奈川 189校
山梨 39校
東東京 145校
西東京 119校
長野 94校
新潟 95校
石川 51校
富山 52校
福井 29校
静岡 119校
岐阜 65校
愛知 186校
三重 65校
滋賀 54校
京都 78校
奈良 42校
大阪 185校
和歌山 39校
兵庫 164校
広島 98校
岡山 56校
鳥取 25校
島根 39校
山口 59校
香川 39校
徳島 33校
愛媛 60校
高知 31校
福岡 133校
佐賀 40校
長崎 61校
大分 49校
熊本 67校
宮崎 52校
鹿児島 85校
沖縄 63校


上のリストによると、最多が神奈川県の189校、最少が鳥取県の25校で、両者の間には実に7倍以上の開きがあることが分かります。

選挙で一票の格差が問題になっていますが、それによく似ているとは思いませんか。

この差だけを見ても、厳しい予選を勝ち抜いてきたチームの方が有利なことは明らかです。

でも実際はそうとも言えないのです。

たとえば神奈川県の横浜高校と宮崎県の秀岳館高校の試合では189校という全国ナンバーワンの出場校の代表である横浜高校が、67校出場の宮崎県代表秀岳館高校に敗れています。

こうした例は他にも多くあり、それほど珍しいことではありません。

こうした傾向は近年になって顕著に現れています。

でも激戦地を勝ち抜いてきた強豪校がなぜ出場校数が少ない県の代表に負けるようになったのでしょうか。

その答えを一言で言えば「野球留学」が盛んになったからです。

野球留学は学校所在地以外の地域から選手を受け入れる制度ですが、この制度を使って他府県から優秀な選手を迎え入れるのです。

一般的に優秀な選手は人口の多い都市部に多いのが普通です。

その点地方は人口が少ない分だけ優秀な選手が少なくなります。

でも野球留学により優秀な選手が都市部から地方に移動すると、都市部の学校と地方の学校の選手の質が均一化されます。

その結果実力差が少なくなりますから、予選出場校の多い県の代表が、少ない県の代表に敗れることが多くなるのです。

要するに野球留学によって地方の高校のレベルが上がってきたのです。


前置きはここまでにして結論に入りますが、高校野球をより面白く見るには、勝敗予想に際してネット情報をうまく活用するのです。

それには対戦チーム2校の他県出身者の人数と出身地」を調べるのです。

その結果、人数が多く、かつ野球強豪校が多い地域からの選手が多いほど実力があるチームと判断するのです。

こうして2校の力関係を知り、その他の要素を加えて、勝ちチームを予想するのです。

このようにして観戦すれば、より興味深く試合を楽しめるだけでなく、勝敗予想がより確実のものになること請け合いです。

なお、他県出身者を地を知るには、検索欄に学校名と県外出身選手を入れるだけでOKです。

2017年8月12日土曜日

なぜ無くならないのか? ・ いまだに出没するキャッチセールス 




商店街では20年以上も注意喚起のアナウンスが

駅前の商店街を歩いていると、いつものようにキャッチセールスに対する注意喚起のアナウンスが流れています。

「商店街のあちこちのキャッチセールスが横行しています。近づいてきても話を聞かないようにご注意ください」

などという内容ですが、昨日も聞きました。

こうしたアナウンスが始まっていったいどれくらいになるでしょうか。

定かではありませんが、もうずいぶん前から続いていているのは確かです。10年、いやもっと前から、おそらく20年以上は続いているのではないでしょうか。

10年ひと昔と言いますから、20年と言えばふた昔になります。

ということはキャッチセールスはふた昔前の20年以上の長きにわたり続いていることになります。

キャッチセールスは言うまでもなく、街頭で若者を狙って100万円にも及ぶ高額な商品(サービス)を売りつける悪質な商売です。

しかしこんな悪徳ビジネスが、なぜいつまでもなくならないのでしょうか。

答えは簡単です。警察が民事不介入を理由に取り締まりをしないからです。

しかしこの民事不介入は、現実的には警察が面倒くさい仕事を断る口実に使われているような気がして仕方がありません。

警察官は民事法はほとんど勉強してません。したがって、意味もわからずにこれを使うため、言葉だけが一人歩きしてるようにも思えます。


警察の民事不介入は都合のいい口実なのでは

警察は民事事件では動かない、というのは今に始まったことではありません

過去から現在に至るまで「民事不介入」という言葉を、面倒くさい仕事を断る口実に使ってきています。


本当は警察官は民事法についてほとんど知らないのが現実です。その結果、この言葉を、意味もわからずに使うため、結局は言葉だけが一人歩きしてるのです。

しかし、この民事不介入で、過去にはストーカー事件で、被害者の訴えを無視したが故に多くの殺人事件が発生しています。

そうした多くの犠牲者が出た後になって、やっと重い腰を上げて取り締まりを強化していますが、過去に失った幾多の命はもはや戻ってきません。

また、振り込め詐欺についても同じことがいえます。

これも民事事件ですが、警察はこのところの被害の大きさにやっと気がついたのか、最近になってやっと取り締まりに力を入れ始めました。

でも、時すでに遅しで、詐欺の犯罪グループは手ぬるい警察の捜査をなめきっていて、次々と新しい手を打っており犯罪を繰り返しています。

警察は完全に後手に回っているため、一向に取り締まりの効果が上がりません。

ストーカーや振り込め詐欺同様に、キャッチセールスも犯罪に等しい行為です。

それなのに見て見ぬふりして20年以上も放置している警察の無神経ぶりが理解できません。

法的に積極的な取り締まりが難しいのなら、せめて予防する意味で、キャッチセールスが出没する現場近くをパトロールして牽制したらどうかと思うのですが、それすらやっていないのが現状です。

これは明らかに職務怠慢の他の何物でもありません。

日本の警察はこの現実を恥かしいとは思わないのでしょうか。

キャッチセールス

2017年8月10日木曜日

高級ホテルのロビ-にたむろする怪しい人たち ・(その2)詐欺師は舞台を選ぶ


20122月のこのブログに「高級ホテルのロビーは怪しい人たちでいっぱい」 http://tuneoo.blogspot.jp/2012/02/blog-post_01.html
という記事を書きました。

この記事は大好評で5年以上たった今でも、アクセスランキングのトップ10を維持しています。

それほど好評なら、そのシリーズを書いてみたら、と思って執筆したのがこの記事です。

シリーズですから、今回以外にも(その3)(その4)と続きます。


パイロットは女性のあこがれの的だが

東京をはじめ、大都市の高級ホテルのロビーにいると、よく航空会社のパイロットやCA(キャビンアテンダント)など、エアラインクルーの一団を目にすることがあります。

そうしたクルーはそのホテルを常宿にしているのです。

働く人の制服姿は往々にしてカッコよく見えるものですが、中でもパイロットは格別で、若い女性はため息をついてうっとた見とれてしまうほどで、まさに垂涎の的と言ってもよいのではないでしょうか。

そんなパイロットが、休息のひと時をホテルのロビーでくつろぐ姿を目にしたときなどは、「なんという幸運だろうか!」と感激しながら、思わずうっとりと見とれてしまいます。

ところがです。万が一、こうしたパイロットが本物でなかったらどうでしょう。

本物でないということはニセモノを意味します。

つまり、ロビーでくつろいでいる制服姿のパイロットはニセモノかもしれないのです。

突然ここでこんなことを言いだすのは、大都市の高級ホテルのロビーはパイロットに限らずニセモノがよく集まる場所だからです。

そうしたニセモノは別名詐欺師とも言います。


ホテルを舞台にして活動する詐欺師たち

そうなのです。高級ホテルのロビーは詐欺師にとって格好の活動の場所なのです。

この場所で騙す相手を探したり、見つけた相手とニセの商談を行っているのです。

したがって、ニセパイロットに限らず、ニセ宝石商、ニセ不動産業者、ニセ芸能プロダクションマネージャーなどがわんさと集まってくるのです。

ロビーでくつろぐパイロットもこうしたニセモノの中の一人にに過ぎないのです。

では、このニセのパイロットは一人でロビーに座って誰かを待っているのでしょうか。

いうまでもなくその通りで、約束の女性が現れるのを待っているのです。

例えば、その女性は結婚を前提に付き合っている人の場合もあります

そして、その女性はこの日、彼が海外で付き合っている別の女性と別れるための手切れ金に充てる200万円を持ってきてくれることになっているのです。

でも手切れ金とは真っ赤の嘘で、結婚願望が強いこの女性の弱みにつけ込んで200万円をだまし取ろうとしているのです。

そうなのです。この男は高級ホテルを舞台にして女性を騙す結婚詐欺師なのです。

女性があこがれる職業をいいことに、ニセパイロットに化けているのです。

エアラインクルーが宿泊先としてよく利用する高級ホテルは、パイロットの制服姿が周りに良く溶け込んで、あまり目立ちませんから、場所としては都合がいいのです。

パイロットだけでははありません。

ロビーでは有名芸能人、名の売れたプロスポーツ選手なども目にすることも珍しくなく、若い女性にとっては非日常体験の連続で、それ故に冷静さを失って浮足立った気持ちになります。

それが正常な判断力を奪うため、詐欺師にとっては好都合なのです。

パイロットにあこがれる結婚前の女性の皆さん、高級ホテルのロビーで一人でくつろいでいるパイロット姿の男性を見たら

「ひょっとして、この人結婚詐欺師ではないのか?」と一度疑ってみることも、決して無駄なことではありませんよ。

結婚詐欺師に限りません。宝石商、不動産取引業者などが、高級ホテルのロビーを商談の場として指定したときは、「ひょっとして騙そうとしているのでは?」と、一度疑ってみることが賢明です。

今も昔も、高級ホテルのロビーは詐欺師が活躍する舞台として格好の場所と言われているのですから。