2017年5月25日木曜日

高齢化社会の進展で、振り込め詐欺に騙される人が増えるのは避けられない




振り込め詐欺が一向に減らず、逆に増えているのはなぜなのか?


最近の新聞には毎日と言っていいほど、高齢者が詐欺師に騙され、大金を取られる事件に関する記事が載っています。

こうした記事はこのところ増加傾向にあり、被害件数は年々多くなっているようです。例えば昨年だけを見ても、実に4百億円ものお金が詐欺によってだまし取られています。

それにしても振り込め詐欺が世に出てすでに20年もたつというのに、いまだに騙される人が増えるというのは一体どういうことなのでしょうか。

これだと「人間は学習する動物である」と言われていることが、まるで嘘のように聞こえます。

警察の取り締まりをはじめとして、NPOなどの振り込め詐欺に対する啓蒙活動も盛んな中、依然として騙され続ける人が多いのは、何に原因があるのでしょうか。

高齢化社会の進展が詐欺師の活躍の場を増やしている

これに答えるのは簡単ではありませんが、あえて理由を挙げるとすれば、やはり第一に挙げるのは高齢化社会の進展を除いては他にありません。

なぜなら詐欺に騙されるのは判断力が弱いからであり、判断力弱者は高齢者ほど多いからです。

高齢者になるほど認知症患者が多くなるのを見れば、それがよくわかります。

最近のメディアの報道によれば、近年中に認知症患者が500万人に達すると言われています。

これで分かるように、今の世の中はますます詐欺師の活躍しやすい環境に進んでいっているのです。

悲しいかな、この傾向は高齢化社会が終焉を迎える30年先ごろまでは続くのではないでしょうか。

第二に挙げられる理由は今の高齢者は比較的経済的に恵まれた人が多い点です。

昔のようにお金のない高齢者が多ければ、詐欺師の出る幕はないのですが、昨今は恵まれた人が多く、これが詐欺師の活躍の場を増やしているのです。

ということは振り込め詐欺を減らすには、詐欺師に活躍の場を与えないようにすることが必要です。

その為には高齢者に自由に使えるお金を持たさないことです。

とはいえ、自分のお金を自由に使えないようにするのは簡単ではありません。

したがっていろいろ工夫する必要がありますが、頭をしぼって考えた結果出てきた、次のようなアイデアはいかがでしょうか。


振り込め詐欺を撲滅する方法はこれ!

それは銀行が「サギ防止預金」という預金商品をつくるのです。

この預金は、まず最初にすべてのお金をこの口座に預金します。

この預金はあらかじめ出金規定を決めておき、毎月自由に出金できるのは生活費だけにし、慶弔費などの臨時の出費があるときは、その都度用途と金額を事前に書類で提出し、許可を得て出金します。

これ以外のまとまった額の出金は、親族や後見人などの許可があるとき以外は一切認めないようにするのです。

これだと、たとえ何千万円の預金があろうが、日常で出金できるのは月々の生活費と、多くても何万円単位臨時出費金だけですみますから、いかに詐欺師に狙われようと、何百万円~何千万円の大金をとられることはありません。

高齢化社会真っ只中のいま、この「サギ防止預金」は一つの「預金商品」として、金融機関は一考する価値あるのではないでしょうか。




2017年5月19日金曜日

日本にグ―グルやフェイスブックのようなIT企業が生まれない理由


米国に比べてインプット量(読書量)が圧倒的に少ない日本の大学生


米国の大学と言えば、すぐ思いつくのはハーバードとスタンフォードの二つです。

なぜこの二つをすぐ思いつくかと言えば、フェイスブックとグーグルという今や世界的な巨大IT企業がこれら二つの現役の大学生によって創業されたからです。

ご存知のようにグーグルはスタンフォード大学の博士課程に在籍していたラリー・ペイジセルゲイ・ブリン氏によって創業されたましたし、フェイスブックはハーバード大学の在籍中のマークザッカーバーグ氏が創業しました。

ハーバードやスタンフォードは言うまでもなくアメリカの大学です。ということは日本の大学と同じように10代終りから20代はじめの学生たちが通うところです。

あえてこういうのは、同じ年齢の大学生であることをはっきり認識していただくためです。

その大学生がフェイスブックやグーグルを創業したのです。でも同じ大学生でも日本にかつてこのような大企業を学生時代に創業した学生がかつていたでしょうか。

残念ながら過去を振り返っていくら探してみてもそのような大学生は見つかりません。

でもなぜなのでしょうか?

日本の大学では米国と違って企業の創業に役立つことを指導しないないのでしょうか。

いいえ、決してそんなことはないはずです。その証拠に多くの大学は「産学共同」の名のもとに、大学と企業が共同で産業分野の研究に取り組んでいます。

したがって、学生はこうしたプロジェクトを通して創業に役立つ生きた企業活動を学んでいるはずです。

それなのに、なぜ日本の大学ではアメリカの大学のように優れた企業を創業する学生が現れないのでしょうか。

例えば東京大学です。日本中の選りすぐりの秀才が集まるこの大学こそ、そうした学生が現れて不思議はないはずです。

東京大学には学生が1万人以上います。これほど多く秀才がそろっているのなら、1年に何人かの企業を創業するような学生が出てきても何の不思議ではありません。

でもこれまでのところそうした話はまったく聞くことはなく、入ってくるのは決まって海外の大学生の話題ばかりです。

そして最終的には話題はハーバード大やスタンフォード大などに行きつき、東京大学は蚊帳の外なのです。

でも、同じ大学生なのになぜ?と疑問が湧いてきます。

その結果、東大生をハーバードやスタンフォードの学生と比較してみざるを得なくなります。つまり、両者を比較して、どんな点が異なるのかを調べたくなるのです。


日米大学生、驚くべき読書量の差

そうして見つけたのが、今回のテーマであるインプット量の違いです。

インプットとは知識の取り込みのことで、その取り込みに最もよく用いられるのは読書です。

したがってインプット量を分かりやすく言えば読書量のことと言ってもいいでしょう。

では、ハーバードやスタンフォードの学生と日本の東大生には読書量でどれほどの違いがあるのでしょうか。

とある信頼できるウェブサイトによりますと、ハーバード大学の学生は在学中の4年間に約400を読むと言います。それも流し読みでは内容が理解できないような難解な本ばかりだと言います。そんな本を4年に400冊と言えば年に100冊ですから、すごい量です。

これだと、まさに毎日が本との格闘とも言えるのではないでしょうか。

これに対して東大生の方は、最もよく読むとされる法学部の学生で200冊程度です。これだと1年に50冊程度にしかならず、1ヶ月にするとわずかに4冊ですから、まるで少ないではありませんか。

この程度の読書量なら別に東大生でなくても世間のどこにでもいます。

これでは日本の超エリートとしては甚だ物足りない量と言えます。

これではっきりわかるように東大生は、アメリカのエリート学生に比べて、圧倒的にインプット量が少ないと言えます。つまり学習量が不足しているのです。

企業の創業に必要なのはなんといってもアウトプット力です。

そのアウトプットを生み出すのは、たゆみないインプットなのです。

したがって読書量が少なくては勝負にならないのです。



2017年5月14日日曜日

神戸市は福岡市と人口を競わなくてもいい



神戸市の人口が福岡市に抜かれたというニュースを聞いて思ったのは、「ああそうなのか、さすがに福岡は九州のナンバーワン都市だけあって勢いがあるな」と、これぐらいのことで、同じ兵庫県在住者だからと言って、残念だとか、悔しいだとかの感情は少しもわきませんでした。

神戸市はひと昔前は、東京、大阪、名古屋、横浜、京都などと並んで日本の6大都市のひとつでした。でもその後札幌市が急伸してきて、神戸や京都は追い抜かれています。そして今回福岡市にも追い抜かれたのです。

しかし人口分布はいつまでも同じではなく、都市の人口順位が入れ替わるのは当然のことです。

6大都市が制定された頃は、100万人以上の都市は少なかったのですが、いつの間にか札幌市、福岡市、広島市などが人口が急増し、いずれも文句のない100万都市に変貌したのです。

この間日本の人口自体はそれほど伸びたわけではないのですが、100万都市が増えたのは、これらの都市への人口移動が多かったからです。

ということは人口移動により増えるところがあれば減るところもあります。神戸市はたまたまその減る方へ入っていたのです。

これはいろいろな要素が重なって現れたことで、単なる偶発的現象に過ぎません。したがって人口が減ったからと言って、都市てして衰退に向かっているということではありません。

それどころか、何かの拍子に再び増加に転ずるかもしれないのです。それ故に、この度の神戸市と福岡市の人口逆転はそれほど気にしなくてもいいのではないでしょうか。

ところが減少した当事者である神戸市としては、そうもいかないようで、逆転されたことにずいぶん気にしていて、できることなら失った順位を再び取り戻したいと考えているのです。


人口増のための下手な対策は取らなくていい

そのために神戸市は人口流入のための様々な対策を講じているようです。その為のプランの一つが、最近のNHK地方ニュースで紹介されていました。

でもこのニュースを見ていて少なからずの違和感を感じました。そのプランというのは、洋菓子の町とも言われている神戸市を、さらにブラッシュアップして売り出すために、新たに神戸で洋菓子店をを開こうとする人を神戸市が支援して、そうした人たちを神戸の人口に取り込もうというものです。

しかし名もない地方の小都市ならまだしも、神戸と言えば異国情緒豊かなおしゃれな街というイメージで、全国的に知れ渡っている、いわばメジャーな都市なのです。

それだけに神戸に住みたいと思っている人は多く、逆にこの町から出たいと思っている人は少ないはずです。

したがって、少し乱暴な言い方かもしれませんが、神戸は放っておいても人口は減ることはない、ともいえるのです。

今回福岡市に抜かれたのは、相手の勢いが良すぎて、それに追いつけなかっただけなのです。

ですから、抜かれたと言ってバタバタ騒いだりせず、神戸の本来の魅力である異国情緒とファッションにさらに磨きをかけたら良いだけなのです。

それを名もない地方都市が人口流入策としてやるような、ありふれたプランなど採り入れなくてもいいのです。

スイートの町として新規のスイート店開業業者を育てようなどというのは、人口減少に悩むどの町もがやりそうな新鮮味のないもので、まったくの愚策です。

少なくとも、神戸のような名のあるメジャー都市がやるプランではありません。

2017年5月5日金曜日

変える、代える、換える、日本語なのに使いかたが分からない



ときどき巷で「日本語は難しい」という声をききます。

外国人が言っているのではなく、れっきとした日本人がそう言っているのです。



日本語は難しいと、つくづく感じると。きいたときは、「そうかなあ」とあっさり聞き流してしまうことが多いのですが、後でその声の意味をイヤというほど思い知らされることがあります。



たとえば「かえる」と「かわる」に対する漢字を使うときです。英語なら、たいていの場合change一語であっさりかたずくのですが、漢字となればそうはいきません。なぜなら同音で同じような意味の文字が4つあるからです。



その4つとは変・替・代・換で、いずれも「える」と「わる」をつけると、すべてが「かえる」「かわる」の読みになります。

つまり、変える、替える、代える、換える、というふうになるのです。

さて、この4つの使い分けですが、日本語解説ブログ「奥深き日本語の世界」には、その使い方と用例が次のように出ています。



  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



【変える・変わる】⇒ 変化、変更など。

予定を変える ・デザインを変える 生まれ変わる 季節の移り変わり 

住所が変わる 変わり身が早い 血相を変える

替える・替わる】⇒ 交替、代替など

日替わり定食 建て替える 住み替える 着替える 替え歌 
替え玉 吹き替え 模様替え 衣替え 代替わり 年度替わり

代える・代わる】⇒ 代用、代理、代役、交代など

あいさつに代える 店長の代わり 投手を代える お代わり 

名刺代わり 肩代わり 身代わり

換える・換える】⇒ 交換、換金、置換、転換など

チケットをお金に換える 小切手の金額を書き換える 

住宅ローンを借り換える 空気を入れ換える 次の駅で乗り換える 

人質と引き換えに 言い換えると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いかがでしょうか、この説明で使い分け方がお分かりになったでしょうか。正直なところ分かったような、分からないような、という方が多いのではないでしょうか。

かくいう筆者もその一人なのです。

それもそうかもしれません。たとえば、換えるの項にある「チケットをお金に換える」ですが、なぜ「チケットをお金に替える」ではいけないのか、という疑問がわいてきます。

「かえる」をチェンジととらえたら同じようなものではないか、などという風に考えてしまうからです。

ということは理屈で考えるだけでは、これら4つの正しい使い方は分からないのです。

その結果、考えるのがめんどくさくなって、ひらがな書きで終わらせてしまう人はけっこう多いのではないでしょうか。

でもそれを悔いることはありません。この4つに使い分けについては、日本人といえども、誰でもが迷うことなのですから。



2017年4月1日土曜日

ベストセラー作家 百田尚樹が次々と売れる本を書けるわけ?


百田尚樹の小説がベストセラーになるのは面白いから



出版不況で本が売れない時代に、そんなものどこ吹く風といったように、出す本がことごとくベストセラーになるのが百田尚樹という作家です。

永遠のぜロ、海賊と呼ばれた男、夢を売る男、など、いちいち本の題名を挙げるまでもなく、ここ数年間に出した本のほとんどが何十万部という売り上げを記録する大ベストセラーになっているのです。
 
ベストセラーと言っても又吉直樹(こちらもなおき)の「火花」のように話題だけが先行し、中身が伴わないものもありますが、百田尚樹の作品はテーマ,ストーリーともに優れていて読んで非常に面白いのです。

ベストセラーが続いているのも、この面白さによるものに違いありません。とはいえ、次々と絶え間なく出す作品が、なぜこれほど売れ続けるのでしょうか。
 
その答えは、ズバリ百田尚樹という作家に並々ならぬ才能があるからです。
 
言い換えれば百田尚樹は天才作家と言っても決して過言ではありません。本が売れるということは、読者を惹きつけることができるからです。何が読者を引き付けるのか、というと、いうまでもなく作品のおもしろさです。



百田尚樹はなぜ面白い本を書き続けることができるのか



では百田尚樹氏はなぜ面白い本ばかり書き続けることが出来るのでしょうか。それは彼が卓越した文章センスを持っているからです。
 
文章センス、これはよく聞くことばですが、いったいどんなことを意味するのでしょうか。文章が上手なこと、文章をたくさん書けること、文章を速く書けること、などいろいろあるでしょうが、これらだけでは的を得ているとは言えません。
 
もう一つ大事なものを付け加えなければいけませんが、それは「読者を惹きつける文章が書けるること」ではないでしょうか。

いかに上手にたくさんの文章を速く書けても、読む人をしっかり惹きつけなければ、継続した読者を獲得することはできません。そうなると出す作品がことごとくベストセラーになることはありません。
 
百田尚樹氏の出す本がベストセラーを続けているのは、この作家に卓越した読者を引き付ける力があるからです。惹きつける力というのはいうのはたやすいことですが、実際に読者を惹きつけることは簡単にできることではありません。前述したように、読者を惹きつけるためにもっとも大切なのは内容のおもしろさです。「おもしろさ」これもまた簡単に作れるものではありません。読者が面白いと感じるのは、「なるほどなあ」と納得できる説得力であったり、ハッとさせられるような新鮮な言葉遣いであったり、また、「こんなこともあったのか」と思わせるような、な満足感などで、読者はこれらをトータルしておもしろさを測るのです。これらの点からみて、百田尚樹氏の作品のほとんどが読者のおもしろさの尺度を満足させてくれるのです。特に説得力という点は抜群で、どこを読んでも、おもわず「なるほどなあ」とうなづいてしまうほどです。説得力とはすなわち人を惹きつける力です。この作家こそ、まさに人を惹きつける天才なのです。

これほどの説得力を持ち合わせていれば、この人は作家以外のどんな道へ進んでも大成功を収めることができる人に違いありません。



百田直樹は人を惹きつける天才



このブログを書く前に、氏の作品の一つ「夢を売る男」を読みました。この作品はジョイントプレスという方法で、素人が書いた本を世に出す三流出版社の編集長を主人公にしたものです。三流出版社と言え、この編集長の辣腕ぶりにはすっかり感心してしまいます。編集長とはいえ、本の編集力だけでなく、営業力も抜群で、客のことごとくを説得して大金のかかる本の出版に同意させます。また次々に降りかかってくる客からのクレームを見事に片づけてしまいますが、そのスマートさはほれぼれするぐらいです。これこそが読者を惹きつける力なのです。

百田尚樹という人は、天才作家という前に、人を惹きつける天才といったほうがふさわしいかもしれません。これこそが次々とベストセラー小説を書き続けることができる真の理由なのではないでしょうか。




2017年3月21日火曜日

「やればできる子」・ できない子と親にとっては魔法の言葉か?

YDK=やればできる子

テレビのCMでもよく聞く、YDkとも呼ばれる「やればできる子」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

これについて、今をときめくベストセラー作家、百田尚樹氏が自著「大放言」という本の中で面白いことを言っています。

それは、学校の成績が悪いにもかかわらず、そのことを少しも自覚せずに、「自分はやればできる子だから心配しなくてもいい」と思っている子どもが非常に多いというのです。

「やればできる子」 は実によくできていて、聞いても、口に出しても、すごく語感の良い言葉です。

それ故に子どもたちが受け入れやすいのか、誰も彼もが、自分のことを「やればできる子」と思っているというのです。

百田氏は、こうした子どもたちを「やればできると思っているバカ」と切り捨てていますが、大胆にこう言い切れるのが彼の凄いところです。

とはいえ、これを聞いて同感と思う人は多いのではないでしょうか。

百田氏が言うには、やればできる子は、子どもだけでなく、親もそう思っている人が多いそうです。

そうなるのも、この言葉が教師にとって非常に都合がよく、成績が悪い生徒と、その親を落胆させず、逆に励ます力を持っているからです。

つまり、教師は生徒と親を前にして「がんばれよ、君はやればできる子なのだから」と言い、それを聞いた生徒と親は、何の疑いもなく、その気になってしまうのです。


この落ちには笑わせられた

なお、この話には落ちがあり、これが実に面白いのです。

何が面白いかと言えば 「やればできる子」 という言葉を信じ続けるには、間違っても、実際にやろうとしないことです。と真理を突いていることです。

どうですか?おもしろい話でしょう。

「やればできる子」 この言葉はできない子と親にとっては、まるで魔法の言葉のようではありませんか。

2017年3月18日土曜日

嘆かわしい日本の高校生 ・ 日本の高校生には褒めるところがないのか?



マイナス面ばかりが目立つ日本の高校生

これまでインターネットのサイトで日本の高校生に関するいろいろな記事を読んできました。

しかしそれらの記事には彼らを褒めるものはまったくと言っていいほどなく、ほどんどがマイナス面ばかりを指摘するものでした。

具体的に挙げると、例えば日本の高校生を米国、中国、韓国の高校生と比較して

・パソコン力が劣っている
・中国、韓国の生徒より英語力が弱い
・授業での発表が少ない
・授業中に居眠りをする生徒が多い

などのような、調査結果が出ています。


日本の高校生は受け身で消極的

さて、過去の記事はさておき、ごく最近も朝日新聞に次のような記事が載っていました。

記事のタイトルは「日本の高校生は受け身で消極的」というもので、「国立青少年教育振興機構」というところが、米国、中国、韓国、日本の4か国の同校生について

学校の勉強に対する問題意識
学校で教わったことに対する応用力
学校以外での普段の学習時間

などを調査したものです。

その結果、①が米中に次いで3位であったのを除いて、②および③とも、4か国で最下位でした。

この結果から見れば日本の高校生は

・学んだことに対する問題意識が弱く

・せっかく学んだ知識を応用することができず

・学校以外の普段の勉強と言えば、テスト前の暗記学習だけで、自発的な研究学習はほとんどしない

というのが実情です。

でもなぜなのでしょう? 小学校、中学校と義務教育を終えて入る高校は、学習内容も充実していて、勉強にやりがいを感じ、次第に興味が湧いてくる時期のはずです。

すべての科目とは言いませんが、一部の科目に対しては強い興味がわいてきてもおかしくありません。

それ故に、日本に比べて米国、中国の生徒の学校以外での学習時間が長くなっているのではないでしょうか。

これに反して日本の生徒は学校以外での学習時間が少なく、この点から見ても、好きな科目に対する積極的アプローチが見受けられません。

三つの項目すべてで日本より上位だった米国と中国の生徒は、勉強に対する問題意識が高く、①の結果は中国が52.7%、米国が34.5%となっていて、日本の12.3%をはるかに上回っているのです。

また②の教わったことに対する応用力でも、日本が3.75であるのに対して、米国が45.8%、中国が25.9%、韓国10.4%と参加国とも日本を凌いでいます。

これに加えて③の学校以外の普段の学習時間も、日本が最下位とくれば、我が国の高校生にはまるで良いところがありません。

こうした結果を見て、当事者である生徒はどのように思っているのでしょうか。

生徒だけではありません。教える側の教師にしても、こうした現実を目の当たりにして、はたして改善のための取り組みはあるのでしょうか。

米国はまだしも、同じアジアの中国や韓国の高校生に負けていることに対して恥ずかしくないのでしょうか。

このところ「世界の大学ランキング」と銘打った、大学の格付けが注目を浴びていますが、数年前からのランキングの推移を見ていますと、アジアの大学の中でも、東京大学や京都大学の順位は次第に下がってきて、逆に中国や韓国の大学は少しづつ上がってきています。

これは今回の記事にあるように、中国や韓国に比べて日本の高校生のレベルが低いことと因果関係があるのでないでしょうか。

高校生及び高校教師の皆さんは、こうした現状から目をそらさず、事実として深く認識しなければいけません。

以下は朝日新聞の記事です。


           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


日本の高校生は受け身で消極的? 日米中韓4カ国調査
  (朝日新聞電子版)  2017313

日本の高校生は米国、中国、韓国の高校生より勉強に対する姿勢が受け身で、上昇志向も弱い――。国立青少年教育振興機構が13日に発表した調査結果から、こんな傾向がわかった。専門家からは、日本の高校での授業に関係があるとの指摘がある。

調査は昨年9~11月、4カ国の高校生を対象に、勉強のやり方や学校生活などについて質問。計7854人から有効回答を得た。

 勉強の仕方について聞いたところ(複数回答)、「問題意識を持ち、聞いたり調べたりする」で日本は12・3%となり、韓国の10・4%を上回ったものの、米国の34・5%、中国の52・7%に比べると大幅に低かった。

また、「教わったことをほかの方法でもやってみる」は日本が7・5%だったのに対し、米45・8%、中国25・9%、韓国10・4%だった。「授業中、積極的に発言する」でも日本は3・7%にとどまり、4カ国中最も低かった。

 勉強時間でも「平日に学校の授業と宿題以外にどのくらい勉強するか(塾なども含む)」について、「しない」と答えたのは、日本が24・2%で4カ国で最も高かった。「試験前にまとめて勉強する」は69・3%に上り、「一夜漬け」の多さもうかがえる。