2010年6月24日木曜日

ネット利用時間数と読書量の意外な関係

いま素直な気持で考えてみて、現在のように、まるで洪水のごとく、怒涛の勢いで押寄せてくる膨大な量のインターネット情報を前にして

果たして人々がそれをしっかりと受け止めて有効利用へと結びつけていくことは可能なのであろうか。

いや決してそうはゆくまい。

むしろ、多くの場合、その勢いに足元をすくわれて自分を見失い、いたずらにオタオタして冷静さを失って、その結果、貴重な情報の有効利用など、もはやおぼつかなくなってしまっているのが多くのシチュエーションでの現実の姿なのではないだろうか。

そんな情報過多で、精神的に余裕のない状況下にあって、人々はネット以外のもう一つの大きな情報源である「読書」ということに対して、十分に考えを巡らすことが果たしてできるのであろうか。

別の言い方をすれば、人々はこれから先、ネットと読書の二大情報源を偏りなく上手に、かつ有効に使いこなしていくことができるのかということである。

この問題に対してこれまでの調査では、その多くにおいて参加したほとんどの回答者が疑問を投げかけている。

つまり、60%をまわる大多数の人々が、インターネットの利用が増大するにしたがって、読書量は減少すると答えているのである。

受け入れる人間側のキャパシティを考えれば、人情としてほとんどの人がこの考えに同意できるのに違いない。

しかしである。毎日新聞社が2008年、この問題について大がかりな調査を実施したところ、以外にも従来の大方の考えに反する結果が出たのである。

その調査によれば、ある一定時間数までのインターネット利用は読書量を減らすことがあるが、それから先は利用時間が増えるにしたがって、読書量はむしろ増えていくという調査データを示しているのである。

ここでは、その理由については述べてないが、察するところ、「ネットと読書の相関関係による知識欲のシナジー効果(相乗効果)」のせいではないだろうか。

だとすると、インターネット利用時間の多い人ほど、それに比例して読書量(時間)も多いというになるのである。

なるほど!理屈を考えてみれば、こうした考えもそれなりに納得できるのではないかと思うのだが・・・。

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