2011年4月19日火曜日

あらためて年間自殺者三万人について考える・日本は世界有数の自殺大国



自殺の原因「うつ病」がトップ 次いで多いのが金銭苦

東日本巨大地震の報道で死者と行方不明者の数を併せると三万人近くなると聞き、その途方もない数の大きさに今更ながら驚かされる。

その三万人という数字を耳にしてふとわが国の年間自殺者数のことに思いが及んだ。

この方も年間の死者が三万人で数字が似かよっているからであろうか。

今の日本での3万人以上の自殺者の数を国際的に照らし合わせて見ると世界104か国中第6位で上位6%という高順位に位置しているのである(このグラフでは9位であるが最新データでは6位になっている)。

いったいわが国はなぜこうも自殺者が多くなってしまったのであろうか。

それにしてもこれだけ多くの人が自殺に走る原因というのはいったいどういうものなのであろうか。

まずトップに上げられるの近年目立って増えている「うつ病」という精神的な病気が原因の自殺である。

ご存知だとは思うがこの病気が進行すると人は厭世観から生きる希望を失って死への願望が強くなるのである。

このところの日本では「サイコバブル」とも呼ばれるほどうつ病をはじめとして精神を患う人が蔓延してきているのである。

さて第2位の原因である「金銭苦」であるが、それに陥る原因はいろいろあるのだがその中で最も多いのがギャンブルによるものである。

そのギャンブルの中で最も多いのがパチンコによるもので、これが原因で多くの人が多重債務に落ち込むのである。

パチンコやスロットはわずか20分足らずの間に1万円というお金がまたたく間になくなってしまうという実に恐ろしいゲームなのである。

一度これにはまってしまうと中毒になってなかなか抜け出せなくなり気がついた時は借金の山ができていて解決の糸口を見つけ出せなくて死の道を選ぶのである。


災害で一度に3万人もの生命が失われるということを考えれば・・

3番目の原因はうつ病などの精神病以外の健康上の悩みによるものである。

特に60歳をこえた高年齢層にこうした人々が多いようである。

やはり年をとって仕事を失うと生きがいを見つけにくくなり、それに健康悪化が加わると次第に厭世観も高まるのであろうか。

いま日本は東日本巨大地震という未曾有の災害に襲われて多くの被災者が悲嘆にくれている。

でもその一方でかろうじて生命を奪われることを免れた人たちは死と隣り合わの壮絶な体験を経たことにより生きる喜びということをひしひしと感じているのもまた間違いない事実であろう。

したがって私たちは自殺という自らが命を落とすという行動に移る前に、大災害で生命を奪われることなく無事に生かされているということにだけでも感謝の念をもち命あることの喜びをかみしめ再び生きる希望を取り戻して欲しいものである。

なお上に掲げている画像はNHKで放映された自殺予防キャンペーン番組「"命"みんなで守る」の内容をまとめて最近出版された本のカバーと自殺率国際ランキングのグラフである

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