2011年7月2日土曜日

 蔓延する震災トラウマ・その現状と対策



私の過去のブログ 「サイコバブルとはなにか」(2010/8/11)http://tuneoo.blogspot.com/2010/08/blog-post_11.html でも取り上げたが、サイコバブル(メンタルヘルス障害の蔓延状態)の時代にある今の日本に、また新たに精神をわずらう人々が追加されてきている。

それは今回の東日本大地震のショックによって何らかの心的外傷を受け、精神を蝕まれてしまった人たちである。

そうした人々が所在する地域は震災地に限ることなく、日本全国の広範な地域に及んでいる。

それ故に、その治療方法や方針がいま医療関係者の間で大きな問題となっている。

震災復興と言えば、なにも瓦礫の撤去や建物の復旧などの物的な面だけを考えがちだが、それだけではなく、このように壊れてしまった人の心の復旧という、難しい人的な問題をも含んでいるのである。
 
でも、この震災トラウマは日本だけに限っただけのことではない。

東日本大地震の少し前に起こったニュージーランド大地震だが、被災地のクライストチャーチ市の地元警察によれば、2月22日の大地震以降、市内では家庭内暴力(DV)事件数が50%以上増加したという。

これは明らかに大地震がもたらした負の副産物以外の何物でもない。

では、こうした思わぬ精神的な障害者に対して、周囲のひとはどのように対処したらいいのであろうか。

以下はその一例である。

パニック障害克服法

東北地方ではいまだに数千人の人々が行方不明という深刻な状態が、地震から三ヶ月たったいまでも続いており、今更ながらその惨状が、その地域に住んでいない人にも大きなショックを与えている。

こうした大きな急性ショックにより、今日本に住む人の多くの人々が、自分では気がつかないうちに心の傷を負わされていると言われている。

また今はそうでなくても、これから先、半年後、1年後、何らかの感情などが渦巻いて、情緒不安定になる人も出てくるであろう。

こうした急性ショック症状の状態というのは、脳にとって非常なストレスであるとともに、パニック障害の人でなくても、予期不安を定着させやすい状態にあるのだ。

身体症状として、ふるえや寒気を感じることがあるかもしれない。

その時は保温に努めること。これは典型的なトラウマ症状なのである。

沸き起こる感情を消そうとすることなく、湧き上がるままにしておくことが大切である。

これを抑えつけてしまうと、後々に身体症状があらわれる。

怖い、不安だ、悲しい・・・。そうした当然の今の気持ちを当然として受けとめ、装わないことが必要である。

もし、対象が奥さん、ご主人、そして子供であれば、言葉をかける必要はない。

だまって抱きしめてあげればいい。身近な人のぬくもりが一番の応急処置なのだ。
  
  インターネット FC2「震災トラウマ対策」参照

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