2011年8月5日金曜日

「ギャラップ調査」によるアメリカ人が好きな国は? ・ はたして日本人は好かれているのだろうか


上の図表は2010年度のギャラップ(gallup)調査によるもので、それをもとに作成されたデータである。

ギャラップ調査とは、商業的世論調査機関であるアメリカ世論調査会社ギャラップ社 が行う世論調査の総称である。この調査は大統領選挙の予想で特に有名である。

ギャラップ とははアメリカの心理学者、統計学者であるGALLUP氏(1901〜1984)が世論の統計的調査法を創始し、1935年に米国世論調査所を設立したものである。

ギャラップ社の調査は世界で最も信頼されており、同社の調査結果は、アメリカの新聞社をはじめとする世界各国の多数のマスメディアに採用されている。

現在では世界30カ国以上にオフィスをもち、多くの調査員が活躍している。

そうした組織が調査し発表した今回のデータだけに、正確性、信憑性については十分に信頼していいものである。

さて私のブログ「生涯現役日記」2010年11月5日の「なぜ日本人はアメリカが最も好きで・台湾人は日本がいちばん好きなのか?」でもとりあげたように、いま日本人がもっとも好む国はアメリカである。

しかしよく考えてみれば、私たち日本人とアメリカ人は過去の戦争が原因で二国間には少なからずの遺恨や確執が残っている。

にもかかわらず敗戦国である日本人は、戦勝国のアメリカを依然として最も好きな国として選んでいるのである。

これについては単に理屈だけでは説明できない。とにかく好きなものは好きなのである。こうした例は日本だけでなく他の国にもある。

アジアの中で最も日本が好きな国民は台湾人であるが、その台湾にしてもかつては日本が20年以上もの間統治し、蹂躙した時期があったではないか。

これについても、おそらく台湾人は理屈では説明できないと思っているに違いない。

さて日本人が最も好きな国民としているその当事者のアメリカ人は、なんと日本を世界で4番目に好きな国としてあげているのである。

その4番目だが、上位の3国は、人種的にアメリカの白人と近い欧米系の国ばかりである。
つまり1位カナダ、2位イギリス、3位ドイツといずれもアングロサクソン系人種なのである。

そうした白人系欧米3国の次に日本を好きな国としてあげているのである。これはちょっと驚きではないか。

これは私たち日本人がアメリカを最も好きな国としてあげること以上に価値ある評価ではないだろうか。

なぜなら同系の白人人種で成り立つ多くの西欧の国々をさしおいてまで日本を選んでいるからである。

肌の色の違うアジアの国である日本を4番目に選ぶということは非常に勇気の要ることである。

このことは何より彼らが両国間の過去の遺恨と確執ゆえに存在する深い因縁をプラス思考でとらえ、相手国日本をあえてよきパートナーとして選ぼうとしているアメリカの勇気ある行動そのものであり、それ以外のなんの理由も考えられない。

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