2011年12月4日日曜日

若干42歳、大阪府知事から大阪市長に転進した橋下徹氏は、政治家としては100年に1人の逸材である


何が人をひきつけるのか

大阪のダブル選挙は関西の住民だけでなく、日本全国の多くの民衆の注目を浴び、地方選挙としては過去に例を見ないほどの盛り上がりを見せた。

一般的に低いとされている大都市圏の選挙率だが、今回は実に40年ぶりという60%を越す投票率を記録し、前回を17%以上も上回る高投票率だった。

では何がいったいこれほど民衆の関心を呼んだのであろうか。

それはズバリ一言。橋下徹という人の政治家としての魅力ではないだろうか。

平和であるゆえに、事なかれ主義がはびこる今の時代において、氏のその過激とも思える言動に、一部ではいろいろと物議を醸したりしたが、総じて言えば、この人の政治家としての魅力ははかり知れないものがある。

選挙の圧勝に見るように、人々が彼に惹きつけられるのは、いったいどういった点にあるのであろうか。何がそれほど魅力的なのであろうか。

その点について、具体的に挙げてみると、まず第一はその抜群の実行力であり、口に出したことはすぐさま実行に移す、そのすばやい行動力である。

大阪府知事として改革したことは

氏が4年間の府知事時代に実行したことは数えてみれば実にたくさんある。それをここに挙げてみると、次のような14項目になる。

1.職員給与・ボーナス・手当・福利厚生カット、退職金カット(全国初)→人件費1300億円削減
 
2.一般施策の経費見直し、建設事業費カット→1100億円削減
 
3.大阪府が負担する借金の残高を3100億円削減、前知事の太田氏や横山ノック氏がやっていた赤字隠し手法を止めた
 
4.天下り先の大阪府出資法人を44→28に削減、赤字垂れ流しハコモノ28施設を廃止・見直し
 
5.府の全ての公金支出と予算要求をHPで全面公開(全国初)、情報公開度ランキングで28→1位に
 
 6.府の監査に民間が参加できるようにしてチェック機能が向上
 
7.東京都と連携して民間企業と同じ複式簿記の会計制度を導入
 
8.知事交際費を廃止(全国初)
 
9.国の直轄事業負担金制度見直しを訴え国に認めさせる
 
10.関空と伊丹空港の経営統合を国交省に認めさせたほか、国交省の「大戸川ダム」計画を
 
 建設中止に追い込む。国交省の計画が知事の意見で凍結されたのは全国初
 
11.公共事業からの暴力団排除という独自規定を盛り込んだ「大阪府暴力団排除条例」を制定
 
12.弁護士の能力を生かし自ら草稿を書いたナマポ対策の貧困ビジネス規制条例を制定(全国初)
 
13.部落解放同盟に40年間無償貸与されていた「大阪人権センター」を解体。各種同和予算の削減
 
14.教員に君が代の起立斉唱を義務づける条例を制定(全国初)。朝鮮高級学校補助金を停止。


ざっと以上のようなものである。

次に2番目に魅力的な点であるが、それは氏の稀にみる演説のうまさと、抜群の説得力である。、

その理路祖整然とした、しかも迫力に満ちた演説は人を引き込むのに十分である。

そして3番目は弁護士ゆえの、長いものにまかれない正義感の強さではないだろうか。

正義感といえば、過去に商工ローン会社の顧問弁護士の件で悪の片棒を担いだという批判もあるが、これについては、まだ20代後半から30代前半にかけてのことであるから、若気のいたりとして大目に見ることにしよう。

大阪府庁の数々の悪習を打破しての建て直しに成功したことに、氏の大物政治家としての片鱗が見えた。

最後に魅力的な点は、なんと言ってもあか抜けして、洗練連された都会的ルックスである。人をひきつける為には、政治家といえども外見も大切だ。

この点でも、氏の"見た目のよさ"は外国の政治家を相手にしても十分太刀打ちできる。

魅力的な点はまだまだあるが、今日はまずはこの4点だけを挙げておく。

以上、上に挙げた4点だが、これらの中で、常日頃からわたしがもっとも強調したいと思っていることは、最後にあげた「長いものに負けない正義感の強さ」という点である。

実行力を伴った勇気ある人

例えば氏が公約としてあげているものの一つに、教育界に能力主義を取り入れようという教育改革があるが、これは教育委員会という、口を出しにくい言わば聖域ともいえる分野にも鋭く切り込んでいき、教育効果を挙げられない能力の低い教師にはその職を辞してもらうという、まことに厳しい要求を突きつけている。

そのことに対して旧態依然とした考えしか持たない教育委員会はまっこうから反対ののろしを上げ
ている。

しかし、考えてみれば橋本氏が行おうとしていることは当然のことなのではないだろうか。
給与の高い公務員の中でも最高の待遇を得ている教師という職にありながら、その責任を果たせない者をそのまま放置していていい訳がない。

そういう人は明らかにその職責に適合しないのであるから、即刻止めてもらうのが当然である。橋本氏はごく当たり前のことを言っており、それを実行しようとしているだけである。

それに反対する人たちこそ、いつまでもぬるま湯につかり、いい加減なことで事をごまかしてきているのである。それに対して橋本氏が今断罪しようとしているだけなのである。

おわりに声を大にして言わせてもらうことにするが、橋本徹こそ真に勇気ある実行力の人なのではなかろうか。

この人こそ大阪市民に勇気と希望を与える人なのである。久しぶりに大阪市民はいい指導者を得たともいえる。

今の日本には大物政治家がいないといわれている。そんな中で、彼こそが次代を担う大物政治家になりうる人材ではないだろうか。

今後この人のいる大阪から目が離せない。

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