2011年12月23日金曜日

野田首相の浮ついた言葉づかい ・ 国会の答弁で「こんな”スケジュール感”で・・・」と言っていたが・・・


野田総理がつかっていた奇妙な言葉

あとに"感"という字のつく言葉はたくさんある。

例えば、緊張感、スピード感、義務感、責任感、季節感などと、挙げればきりがない。

こうした以前からごく普通に使われている言葉については何ら問題はないのだが、

聞いて違和感を感じるのは、以前はついていなかった語に、にわかにこの"感"という文字がつけられた場合である。

これについても例を挙げてみると、イライラ感、ふわふわ感、ピチピチ感,アツアツ感、といくらでもある。

でもこれらの言葉だとまだ我慢できる。だがこれら以外に、どう聞いても耳になじまない言葉もある。

それが一昨日聞いた、国会答弁で野田首相が使っていた言葉である。

その"感"とは、なんと"スケジュール感"というものである。

総理は答弁の中で 「こんなスケジュール感では・・・」 とはっきり言っていた。

みなさんは、この言葉を聞いて、とっさに意味がお分かりだろうか。

上に挙げたイライラ感、ふわふわ感、ピチピチ感などは、あまり感心しないながらも、その意味だけはストレートに伝わってくる。

しかし、この”スケジュール感”には上に挙げた3つの言葉とは解釈の点でまったく共通性が無い。

だとすると、"感"を使った他のどんな言葉と共通性があるのだろうか。

いくら考えてみても、同種と思しき言葉など思い浮かばない。

ということは、この言葉自体が間違っているのではないだろうか。

つまり本来はつけ加えてはいけない言葉に"感"を無理やりにくっつけたのではないだろうか。

と、こういった結論になるのである。

要は、こうした言葉の使い手は、うしろに感をつけた言い回しを好んでおり、なにかといえば"感"をつけたがっているのではないのだろうか。

なぜだか、そういうふうに思えて仕方がないのである。

野田総理に伝えたい。国のトップの発言に民衆はよく耳を傾けていますよ。間違っても軽々しく、しかも出所の明らかでない浮ついた言葉など使わずに、より重厚な言葉を選んで使ってほしいものです。

以下はネットに載って入る"スケジュール感"という言葉の解説です。

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最近よく仕事で、「スケジュール感」という言葉を耳にします。
例としては、「御社と今回のプロジェクトについてスケジュール感を確認いたしたく・・・」や「スケジュール感に間に合うよう努力しております」というように使っているみたいです。
「スケジュール」と「スケジュール感」と何が違うのでしょうか?

「スケジュールを確認します」と言いたいのですが、この様に言ってしまうと「既にスケジュールの案が印刷されていて、それに対し問題がないかを皆で検討する」という意味になります。
まだ、だれも、スケジュール案を作っていなければ、 「スケジュールを確認します」と言えません。
かといって、「これから、スケジュールを作りましょう」とも言えないので、「感」という変な日本語で互いに暗黙の了解を得る社内文化が形成されたと推測します。

納期も同じです。「スケジュールに合わせます」と言えば「納期厳守します」になりますが、「スケジュール感に合わせます」と言えば、「納期厳守は無理だけど、それなりで、何とかするから勘弁して」という意味になります。

遅れていることに対し、暗黙の了解を得るために誰かが考案した言葉でしょう。

でもいやですね。こんな言葉遣い。できたら避けたいものです。

以上、「御参考感」?になれば幸いです。

   点線以下はインターネット「スケジュール感という妙な言葉」より

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