2012年5月16日水曜日

東京の「立ち飲み」 Vs ロンドンの「パブ」 ・ 1万店もあるロンドンのパブ、東京の立ち飲み屋は目下増殖中で軒数不明

立ち飲み

ロンドンのパブ


 わが国の「飲み屋」の世界ではいま「立ち飲み」が全盛時代を迎えており、

 店の数もこのところ増加の一途をたどっていて最終的にどの辺で落ち着くのかもまったく見通せない状態である。

 ではこうした「立ち飲み」の大繁盛で従来型の居酒屋がそのあおりを食って減少しているかというと、今のところまったくそうした様子はない。

 要するに「飲み屋」の市場そのものが全体として発展していて規模が拡大しているのである。

 不景気にもかかわらずこうした市場拡大が続く最大の理由は何かと言うと、

 一昔前まではあまり外でお酒を飲むことがなかった女性たちがこのところ男性に負けじと外で飲酒をすることをいとわなくなったことであろう。

 今では「女子会」などと称して女子ばかりが大挙して集まり宴会を開く時代なのである。

 この傾向はまだ始まったばかりだけに、これからしばらくは続くのでなかろうか。

 一方海外で名高い「ロンドンのパブ」に目を向けて見れば、さすがに伝統の世界だけに、

日本の立ち飲み屋の軒数のように、今でもどんどん増えているわけではないが、

 その数はロンドンだけで一万店もあり今も一定数で推移しており、観光客も呼び込んでそれなりに盛況を見せている。

以下は「東京の立ち飲み」の現状と「ロンドンにパブ」の様子についての情報である。

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(ある立ち飲みマニアの調査より) 

2003年ごろから立ち飲み店巡りをはじめ、昔ながらの立ち飲み店が意外に多く残っていることに気がついた。テレビで庶民的な立ち飲み店(たぶんいこい)をみたのがきっかけである。なぜか懐かしい感じがしたのだが、考えてみれば以前に行った経験はなかった。

【情報源】最初は本を参考にしたが、掲載されていたのはほとんどが老舗である。 2005年ごろからは雑誌やウェブサイトなどでも盛んに取り上げられるようになった。ブログの記載も参考にしているが感想が主で所在地などの情報を明記していないものが多いようだ。

【訪問した店】当初は12週間に1回のペースで34軒ずつ訪問したので身近なところを中心にすぐに100軒に達した。 槇島酒店などなじみの店もできてきた。正確に数えていないが訪れた店は200軒ほどだと思う。まだ100軒ぐらいありそうだが、自宅から遠いところが多く増やすのはだんだん難しくなってきた。

【立ち飲みブーム】 2005年ごろからブームのようになり、新しい店も急増した。個性的な店が増えたのはいいのだが、中には昔ながらの立ち飲み店のイメージからはずれるものもあり残念な面もある。また、独自のスタイルを見いだせずなじみ客をつかめないまま、座り飲みに変えたり消えていったりする店が多い。


東京中心地の立ち飲み屋勢力

§ 新橋(内幸町・御成門)56軒]:駅の西側に多数あり、新しい店も次々と開店している。密集度は都内随一(たぶん日本一)

§ 蒲田(池上)16軒]:JR蒲田駅から京急蒲田駅にかけて点在している。

§ 田町(三田)15軒]: 慶応振興会通りを中心に点在している。酒屋の立ち飲みは6軒で密集度は都内で一番のようだ。

§ 東京(丸の内・八重洲・京橋)15軒]:東京駅構内と周辺に点在している。2007年には新丸ビルで一挙に増えたが変化も激しい。

§ 新宿(代々木)15軒]:東京を代表する繁華街の割には少なかったが、2005年ごろから急増した。

§ 恵比寿(中目黒)12軒]:新しい店もできているが立ち飲みとしては高め。

§ 神田(小川町・淡路町)11軒]: 駅のガード下に軒を並べている。

§ 上野(御徒町・鴬谷)10軒]:JR上野駅から御徒町駅の東側一帯を中心に槇島酒店など個性的な店がある。

§ 池袋9軒]:西口文化通り界隈などに点在していて、チェーン店も増えている。

§ 銀座(有楽町・八丁堀・新富町)9軒]:土地がら洒落た雰囲気の店が多いが立ち飲みとしては高め。

§ 大井町(青物横丁・鮫州)8軒]:庶民的な東小路界隈に古くて個性的な店がある。

§ 渋谷8軒]: 2004年ごろから急増した。場所がら若者向けの店が多く、外国人客もめだつ。
§ 浜松町(大門)8軒]:酒屋の立ち飲みが2軒ある。

§ 人形町(水天宮・東日本橋)7軒]: 2006年ごろから急増した。

§ 目黒(不動前・武蔵小山)7軒]:目黒駅付近は意外に少ない。

§ 五反田(高輪台)6軒]:はじめは12軒だった。2006年ごろから急増したが座り飲みに転向する店も多い。

§ 浅草橋(両国)6軒]:駅ガード下を中心に点在している。

§ 秋葉原5軒]:昭和通りの東側に点在している。

§ 浅草5軒]:近くに場外馬券売り場があるため土日も昼間からにぎわう。

§ 錦糸町(住吉)5軒]:駅ガード下を中心に点在している。

§ 品川(北品川)3軒]

§ 赤羽、 北千住、 水道橋、 日本橋、 門前仲町、 吉祥寺、 荻窪 [各2軒]

§ 四谷、 王子、 西新井 [各1軒]


    インターネット「東京たちのみ事情」より
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ロンドンのパブ事情




ロンドンのパブ
ロンドンといえばパブ、ビール好きでなくともすぐにそう思い浮かぶほどロンドンのパブは有名です。イギリス全土で8万軒、ロンドンだけでも1万件あるパブは街中の店だけではなく、シアターやミュージアムの中にもある場合があります。

パブはパブリックハウスの略で、公共の家とか市民の館、公民館、社交場、パブという呼び名にはそんな感じの皆が寛げるスペースとしての意味合いを持っています。

パブの使われ方
日本的には西洋居酒屋的なイメージがありますが、実際には日本の居酒屋とは違ってもっと幅広い利用のされ方をするスペースです。

昼間からビール片手にビジネスマンがほっと一息ついていたり、お昼のランチを取っている人もいたりと、それぞれが自分なりの寛ぎ方をしている空間です。

夕方にはオフィスや工場、お店で仕事を終えた人々が夕飯前の寛ぎをしたり、夜になると食事を終えた人が一日の疲れを癒しにやってきて友人と歓談したり、時には贔屓のフットボールチームの応援に熱くなったりと、それぞれが自分なりの楽しみ方で思い思いに過ごしています。 

街中のパブは「PUB」の看板が掲げられていて、ドアの外には花のバスケットが下がっていますからすぐに見つかります。雰囲気はどこも似たようなものですが、かつてパブには大きく分けて2つのタイプがありました。

ひとつはパブリック・バーで主に労働者階級が憩い、サッカーの話題で賑わう場所でした。もうひとつはサルーン・バーで主に中産階級が集い、ラグビーの話題が中心の場所でした。今はもう殆どその区別はなくなりましたが、まれにその名残のあるところもあります。 「ロンドン観光案内」より

ビールの種類

イギリスのパブで飲みたいのは、もちろんビール!日本では、きりっと冷えたサワヤカな「ラガー」が主流ですが、ぜひイギリスらしいぬる〜いビール、「エール」を試してみてください。

慣れないうちは「不味い!」と思うかもしれませんが、ラガーにはない、複雑な味わいと深いコク、そしてフルーティーな香りが楽しめますよ。エールは小規模な醸造所で作られていることが多く、各地に地ビールがあります。

・ラガー(lager)……炭酸が強め、冷やして飲む、黄金色
主なブラントは、フォスター(Foster)、ステラ(Stella)、カールスバーグ(Carlsberg)、クローネンブルグ(Kronenbourg)など

・エール(ale)……微炭酸、常温で飲むのが主流、琥珀色
主なブラントは、ロンドン・プライド(London Pride)、ジョン・スミス(John Smiths)、テトリーズ(Tetleys)など。

・スタウト(stout)……微炭酸、黒ビール、常温が主流
主なブランドは、ギネス(Guinness)、マーフィーズ(Murpheys

ビール以外に飲めるのは?


バーには一通りのアルコールは揃っているので、カクテルやワイン、ウィスキーも頼めば出てきます。ここではイギリスのパブらしいドリンクをご紹介しましょう。

・サイダー……りんごのお酒。少々甘みがあるので油断してしまいますが、アルコール度は、ビールとほぼ同じ。飲みすぎには注意!

・ピムズ・アンド・レモネード……イギリスの夏に人気のカクテル。秘伝のカクテル原液ピムズをレモネードで割り、オレンジやイチゴ、キュウリなどが添えられます。

注文の仕方

生ビールの場合、サイズは1パイント(one pint)とハーフパイント(half pint)2種類。1パイントは約570ml。ハーフパイントはその半分です。

注文するときは、「A pint of Guiness, please(ア・パイント・オヴ・ギネス、プリーズ)」のように、希望のドリンクの銘柄とサイズを指定するだけ。銘柄がよく分からなければ、「A pint of ale, please」と、ビールの種類だけを指定しても良いでしょう。
インターネット「ロンドンのパブナイススポット」より

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