2012年6月9日土曜日

信じられますか? 中国紙「人民日報」が伝える "日本の国家イメージは世界一"


 みなさんどうですか。下の記事に書いていることが信じられるでしょうか?

 もちろん本当にそうだったら嬉しいことに違いありません。でもどう贔屓目に考えてみてもそうとは思えません。日本の国家イメージが世界一だとは

  例えば政治一つをとってみても、ここ数年間に総理大臣が立て続けに6人も交代するほど混迷ぶりです。

 また国の財政を眺めてみても、1000兆円にも及ぶ世界最大という巨額赤字を抱えており国民は大きな不安を抱いています。

 それに加え長い間経済が絶不調で、もう10年以上国民の所得は上がっておらず、逆に下がっているほどなのです。そんな日本のイメージがなぜそれほど良いのでしょうか。

 まったく理解できず、納得もできません。

 記事にはその要因として日本製品の良さや安定した不動産価格、それに政治の透明性や国民のマナーの良さなどを挙げているようですが、こうしたことが本当に褒められるほどのことなのでしょうか。

 例えばここに書いている「街中で大きな声で話したりしない」ということですが、話はともかく、街中では右翼の街宣車や選挙カーなどが恐ろしいほどの騒音を撒き散らしながら走っていますし、駅のホームでは不要とも思えるボリュームの大きい案内放送が繰り返されています。

 そんなことがなんら改善もされずに放置されている国がどうしてマナーがいいといえるでしょうか。

 それに日本製品にしてもたとえば弱電関連商品などはパナソニックにしてもソニーにしてもとっくにサムスンなどの韓国製に負けており、品質面、価格面いずれをとっても、かつてのような良いイメージばかりではありません。

 その他「借りた金をよく返す」という当たり前のこととか、不正を繰り返す公務員が多いにもかかわらず「清廉潔白な官僚が多い」などがなぜ理由に挙げられるのでしょうか。見当はずれもはなはだしいと思います。

 このような理由もあって、この記事の内容はまったく信じられません。

 そればかりでなく、なにか「ほめ殺し」のような意図が感じられ、気味が悪いぐらいです。

 皆さんもこれを読んでよく考えてみてください。

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日本の国家イメージが世界一であるワケ 
 
 米ニュース雑誌「タイム」はこのほど、世界を対象とした世論調査の結果を発表。世界で最も敬意を受けている国は「カナダと日本」としている。日本の華字紙「日本新華僑報」が6日付で報じた。
 
 米国のある研究センターが2005年に発表した、世界各国の「態度」に関する調査報告でも、日本の国家イメージは長年トップをキープしている。
 
 その要因として、日本の経済や科学技術の発展が考えられる。日本製の商品は近年問題が取り立たされることあったものの、全体的には良い評判を得ている。世界各地に向けて輸出している自動車はすべてオリジナルブランドであり、これがイメージ構築につながっている

。さらに、日本は清廉潔白な官僚が多く、政治の透明性が保たれており、この点でも世界でトップクラス。日本の不動産は一般正社員の収入でも買えるほどの値段だが、菅直人前首相でさえマイホームを持っていない。
 
 国家イメージの善し悪しは国民の言動にかかっていると言えるだろう。もちろん日本でも犯罪はあるものの、全体的には良い状態が保たれている。

 そのため、多くの外国人が、日本人は街中で大声で話したりしないなどマナーを守り、礼儀正しく、お金を借りれば必ず返すなど信頼を大切にすると見ている。世界各国の人々はこのような状態の日本をしっかりと目に焼き付けているのだ。 
 
 この調査結果はちょうど良い時に出された。中国は思いあがってうぬぼれたり、逆に極端に自分を過小評価したりしてはならない。さまざまな角度から自分や日本を見つめ直し、自分のなすべきことをすることが一番重要である。(編集KN) 
 
 「人民網日本語版」2012年6月7日 

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