2012年10月22日月曜日

阪神タイガース金本選手 ・ 引退の置き土産は”詐欺にかかった話”



阪神タイガースの金本選手は惜しまれつつも今年で現役を引退する。


数々の輝かしい成績を残し、鉄人とも呼ばれ長い間タイガースの顔となって来た名選手だが

折も折、第二の人生への船出ともいうこの時期に、とんだ話が飛び込んできたではないか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

阪神 金本選手が1880万円詐欺被害

プロ野球阪神の金本知憲(44)が詐欺に引っかかった。親交のあった元会社役員の本多善光容疑者(45)に「農業法人の事業に投資して欲しい」と持ちかけられ、1880万円を投資。だが、まったくのウソだったのだ。


金本はこれまでヘッジファンドに投資したり、スイスの金融商品購入で多額の損失を出したりしてきた。今回もうまい話に乗った格好だ。


儲け話でつまずく有名人は少なくない。それも周囲から「ケチ」とみられている人ほど失敗する。た

とえばバブル期に「ホテル王」と呼ばれた千昌夫や、5億円の借金で自己破産した岸部四郎。しまり屋で知られる石川さゆりも事業の失敗で豪邸を手放した過去がある。


心理学博士の鈴木丈織氏によると、人はみな、財産を増やしたいという欲望を持っている。ただ、財産が一定額まで増えると、その欲望が強まる人がいるという。


「人によって1000万円だったり、1億円だったりと一定額はまちまちです。“増やしたい願望”が強まった段階で、お金は生活の手段ではなく、自分の欲望そのものになります。

“お金こそが自分の価値”という心理。そうなると歯止めが利かなくなる。10億円儲けたら、次に15億円の儲け話に飛びつく。


15億円を失っても10億円の成功体験があるから、“損失はまだ5億円だ”と借金してでも投資する。“失敗するのでは?”と不安も感じるけど、儲かったときの喜びのほうが大きいので自制が利きません。

際限もなくギャンブルにつぎ込むのと同じ。だから最後に負けてしまうのです」


言うなれば「カネの亡者」。カネに執着する人ほど最後は転落するとは、まるでイソップ童話みたいな教訓だ。


2012年10月18日 「日刊ゲンダイ」 より

0 件のコメント: