2012年12月27日木曜日

根強い米国社会の銃への愛着 ・ 米国各地の銃見本市が活況、ライフルに「駆け込み需要」


最近起った米国小学校での銃乱射事件では多数の児童が犠牲になったこともあって、その痛ましさが世界中の人々の涙を誘った。


多数の子どもの命を奪ったこの事件で、その反響の大きさから米国は一気に銃規制に傾くかと、世界の多くの人は期待しただろうが、問題はそう簡単に進みそうもない。


逆に規制で入手が難しくなることを心配した愛好家が新たな銃を求めていっせいに購入に走っているという。


しかし、規制に反対する「全米ライフル協会」の副会長が言う、乱射事件を防ぐためには「銃を持った善人が必要」という意見は銃のない国に住む我々私たち日本人には理解できない。


いったいアメリカ人のパイオニアスピリッツは銃なくしては成り立たないのであろうか。


以下はこの銃の駆け込み需要問題を取り上げた最近の米紙の記事である。


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米国各地の銃見本市が活況、ライフルに「駆け込み需要」


[アレンタウン(米ペンシルベニア州)/カンザスシティー(米ミズーリ州) 22日 ロイター] 米国ではコネティカット州で起きた小学校乱射事件を契機に銃規制強化の機運が高まっているが、22日に各地で開催された銃の見本市には、ライフルなどを買い求める多くの銃愛好家らが殺到した。


ロイターの取材チームは、ペンシルベニア州、ミズーリ州、テキサス州で銃の見本市に出向いたが、各会場では入場ドアの前に長い行列ができ、銃販売業者のブースには人だかりができていた。


半自動式ライフルなど「攻撃用」銃器の販売が非合法化されるとの憶測から駆け込み需要が発生しており、愛好家らは割高な値段でも銃を買い急いでいる。


カンザスシティー近郊の銃見本市で最も盛況だったのは、攻撃用銃器を扱う入り口近くのブース。


銃販売の経営者キース・グレー氏によると、AR─15型の攻撃ライフル約20丁が1時間強で完売したという。14日にコネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で起きた乱射事件では、アダム・ランザ容疑者が使った銃にAR─15型ライフルが含まれているとみられている。


ペンシルベニア州アレンタウンでの銃見本市でも、愛好家が列をなして銃を買い求める光景が見られた。「誰もが攻撃用銃器を求めている」。

こう語る銃ショップ経営者のシャーリー・ドンリー氏によると、小学校乱射事件発生からの1週間で、半自動式ライフルなど100丁以上が売れたという。


6─7歳の児童20人を含む26人が犠牲となったコネティカット州での事件をきっかけに、米国民の間には銃規制強化の機運が盛り上がりを見せている。

オバマ大統領は19日、バイデン副大統領をリーダーとする特別チームを設置し、銃規制強化に向けた対策を来年1月中にまとめるよう指示したと発表した。


一方、全米ライフル協会(NRA)のラピエール副会長は21日、ワシントンで記者会見し、銃乱射事件から子どもたちを守るため、全ての学校に武装した警官を配置するよう要求。


「銃を持った悪人を止められるのは、銃を持った善人だけだ」と述べた。


世界びっくりニュース 2012/12/26

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