2013年1月17日木曜日

勉強しない日本の高校生  ・ 日米中韓の4カ国の中でも勉強時間は最低



宿題以外一切勉強しない生徒が38%もいる

電車の中で通学や帰宅途上の高校生をよく見るが、そうした学生で、座席で教科書などを広げて勉強している姿を見ることがほとんど無い。読書する姿も見ない。


そのかわり、どの生徒も熱心に携帯をいじっている。そうでないときは仲間同士でふざけあって騒いでいる。これがいまの高校生の姿なのだ。


高等学校ともなると授業は決して易しくはなく、予習、復習をしっかりやらなければついていくのも難しいだろう。


他に行き場のない電車の中はそのための絶好の場所ではないか。


なのに教科書を開いて勉強することはなく携帯で遊んでばかりいる。


いったい自分の立場をどう認識し、常日頃、何を考えているのだろうか?


こんなに勉強しない学生が大学へ進んでいったいどうなるというのだろうか。大学での無意味な生活が容易に想像できる。


2~3日前の読売新聞電子版の記事にも出ていたが日本の高校生には宿題以外に家庭で一切勉強しない生徒が38%もいるのだという。


その勉強時間は日米中韓4国の中で最低である、とも書いてあった。


こんな高校生が無償で学校へ通っているのである。民主党が行った高校授業料無償化は果たして意味があったのだろうか。


以下は日本教育新聞に載ったこの問題に関する記事である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“勉強嫌い”の高校生 「学び続ける」ことの重要性を

高校卒業生の半分が授業出席以外に、自律的な学習をほとんどしないまま卒業している。将来の職業・社会生活を考えると極めて深刻な問題だ。


 同教授が発表した報告(高校と大学教育)は、科研費で実施した「高校生の進路・卒業生追跡調査」「全国大学生調査」の結果をもとに分析したもの。


 前者は、05年11月に第1次調査として、全国の高校3年生男女4千人とその保護者4千人を地域別にサンプリングして実施。その後、第1次調査の対象者を1~2年ごとに卒業生追跡調査として実施。現在までに計6回実施している。


大学進学した生徒に4年次の12月と卒業1年後の状況を尋ねた。後者は、06年から07年にかけて、全国127大学・288学部に調査を依頼。回答者は約4万8千人。


 高校生の「学習時間」の実態は深刻である。1年生時を振り返ると、6割は授業以外にほとんど学習していなかったという。1時間以下を含めると9割にも達する。3年生になると、全く学習しない生徒は4割に減るが、1時間程度を入れると5割程度になる。


この結果、「高校生の半分は、授業以外では学習していない」ことがわかった。3年生では進路別に差が出ており、就職者の8割は全く学習しないという結果も出ている。


 学習をしない高校生は、「友だちとのつきあい」に多くの時間を割いている。1年生で8割、3年生でも7割に達する。部活動は、1年生は7割近くが時間を使っているが、3年生は1割強と激減。アルバイトも1~3年生とも1~2割台と少ない。


 国際比較調査をみても、日本の高校生に〝勉強嫌い〟の傾向が出ている。一ツ橋文芸教育振興会と日本青少年研究所の共同調査による「高校生の勉強に関する調査」(11年3月、日米中韓の4カ国対象)によると、「学校の授業と宿題以外に、どのくらい勉強するか」との質問に、「しない」と回答したのは、日本が35%に達しているのに対して、中国は7%程度、韓国は18%程度と少ない(米国は未実施)。


 この国際調査の結果は、さきほどの国内調査の結果を追認しているともいえる。改めて深刻な状況が露呈された。


 この問題の解決策の1つとなるのは、「すべての生徒に高校教育において共通に最低限修得させるべきもの(コア)」を徹底して学習するという考え方である。


「コアとして考えられる例」としては、(1)社会経済活動の基盤を担うために必要な資質・能力の育成(2)専門的職業人に必要な資質・能力の育成(3)社会においてリーダーシップを発揮するために必要な資質・能力の育成(4)芸術・スポーツなどの特別な才能の育成――などを打ち出し、国の役割などを求めている。非常に難しい課題であるが、この考え方を支持したい。


 このような新しい高校像を掲げて教育を遂行すれば、学習意欲を喪失した高校生も自信を取り戻し、積極的に勉強する姿勢に転じていくことが期待される。


 付言すれば、生涯学習社会という大枠の中に、新たな高校教育像を位置づけ、職業人になっても「学び続ける」重要性を教えることが重要ではないか。


 高校での新学習指導要領の本格実施を前に、切に願うものである。日本の高校生にも底力があることを、ぜひとも立証してほしい。


日本教育新聞 社説より 2012年08月27日号

0 件のコメント: