2013年3月9日土曜日

福島原発の廃炉には ・ 1日3000人という膨大な作業員と40年という気の遠くなるような年月を要する


結局は高くつくのだ、原発は!・廃炉のための最終費用はいったいいくらになるのだろう!


福島原発の廃炉作業のための1日の作業員は3000人にも及ぶという。


しかし3000人とはすごい数ではないか。最大級規模の建築工事でも、これほど多くに作業員は珍しいのではあるまいか。


これが廃炉という1ヶ所の原発事故の後始末だけに要する1日に必要な作業員の数だとは、驚きの他のなんでもない。


1日3000人ということは、22日稼動とすれば1ヶ月では6万6千人になる。


原発廃炉作業は危険な仕事なので人件費も高く、付帯費用も含めると、おそらく一人1日につき2万円以上ははかかるだろう。


仮に低く見積もって2万円としよう。これに3000をかけたらいくらになるのだろう。6000万円である。1ヶ月だと22日稼動でも13億2千万円になる。


わずか1ヶ月の人件費だけでこれだけかかるのである。これが40年に及ぶのだから、その期間の費用をトータルすると、想像を絶するような額になるだろう。


再生産に繋がらない単なる後始末の作業にこれだけ莫大な費用と、長い年月がかかるのである。


みなささん、考えるだけで気が遠くなりませんか。


以下は福島原発廃炉に関する毎日新聞の記事である。


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東日本大震災:福島第1原発事故から間もなく2年、廃炉作業手間取る 依然、高い放射線量 


. 福島第1原発事故から間もなく2年。東京電力は1日、原発構内の復旧状況を公開した。記者は防護服に身を包み、1~4号機の建屋周辺を約2時間半取材した。

放射線量が一番低い4号機では廃炉作業が進む一方、鉄骨がむき出しになったままの3号機と、1、2号機の周辺は依然として線量が高いため、作業の進行が遅れている。【三村泰揮】


 午前9時、国の直轄除染が行われている楢葉町をバスで出発。大熊町の原発構内の正門を通り、午前9時40分、作業員が防護服に着替え、休憩する免震重要棟に到着した。

 防護服にマスクを装着し、午前10時40分、免震重要棟を出た。出入り口付近は毎時22マイクロシーベルト。

バスで約500メートル東へ。3号機建屋の海側に着くと、同行する東電職員が「毎時1080マイクロシーベルトです」と叫ぶ中、バスで通過した。

約100メートル先にある部分的に壁が落ちた4号機建屋の海側を通過した時には、毎時122マイクロシーベルトに下がった。地点ごとに線量差が激しく、事前に把握しておかないと移動も危険だ。

 4号機の山側で降車。南側に、5階の燃料プールに残っている使用済み燃料棒1533体を取り出すため、建屋を覆う建設中のカバーが、5段目中2段目までできていた。

建屋屋上では、作業員がカバーの取り付けの準備をしていた。カバーは11月からの稼働を目指し、完成すれば高さ51メートルになるという。

1日当たり作業員約3000人

 カバーを建設する日立GEニュークリア・エナジーの河合秀郎所長(58)は「作業は線量との闘いだ。1人の作業時間は限られている」と、いや応なく被ばくする作業員の健康管理に気を配っていることを強調した。

 線量が高いため、3号機周辺に人はおらず、1、2号機は遠目から見た。クレーンを使って3号機周辺でがれき撤去を行う鹿島建設の小林弘茂工事課長(45)は「放射線はにおいなどがないので、恐怖を感じなくなる。それを克服し、いかに被ばく量を下げるかが重要」と語った。

 午後1時ごろ、免震重要棟に戻った。屋外に約2時間半滞在し、累積被ばく線量は約100マイクロシーベルトだった。

原発敷地外で1日2マイクロシーベルト被ばくすると仮定して、50日分に相当する。そんな状況で、1日当たり作業員約3000人が働いている。

. 福島第1原発の高橋毅所長は「燃料棒が溶けているため、線量が高く、取り出しには時間がかかる」と、廃炉作業に手間取っていることを打ち明けた。


毎日新聞 3月5日朝刊

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