2013年9月29日日曜日

外国人が見た 運転中にキレる韓国人 ・ だから交通事故が多いのか?




気になる韓国のドライバー気質 


自動車の運転には人柄がよく現れると言われています。要するに運転しているとき人はよく”我を出す”のです。
したがって運転中にはよい面よりむしろ悪い面がよく現れるのではないでしょうか。言い換えれば”本性を現す”と言ってもいいかもしれません。

 
以前このブログに韓国の交通事故に関する次のような記事を載せたことがあります。「韓国の交通事故死者数 ・ 人口比では日本の倍以上」。

この記事には人口比では日本の倍ぐらいにも達する韓国の交通事故による死者について、原因は何かにつけてすぐカッとなりやすい韓国人の気質と決して無関係ではない、という趣旨のようなことを書いたのですが、最近の朝鮮日報の記事を読むと、その思いがさらに強くなってきます。

 
韓国人のそうした気質が直らない限り、交通事故による死者は今後も増えることはあっても減少することはないのではないかという気さえします。

 
話は変わりますが、最近の竹島や従軍慰安婦問題に対する韓国の一部の人たちの傲慢とも思える日本に向けた過激な態度と重ね合わせてみますと、こうした思いはさらに強くなってきます。


下に引用したのは韓国のドライバー気質について書いている最近の朝鮮日報日本語版の記事です。


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運転中の”キレる”ことが多い韓国のドライバー

・車線変更時にクラクション
・ささいなことで怒り爆発、かっとなる韓国の運転手にショック
・「前に入るな」と窓を開けて暴言
・海外では道路上のトラブルに強く対処
・米国、危険運転は最高12カ月の懲役
    
 2月14日午前9時20分、ソウル市内の南山1号トンネルの入り口。韓国車「ソナタ」が南山トンネルに入る左側の車線と南山公園方面に行く右側の車線の間で1、2秒ちゅうちょした。すると後続車「スターレックス」の運転手がヘッドライトを点滅させる動作を3分ほど繰り返した。「怒っている」という意味だ。

スターレックスはソナタの方に車を横付けし、窓を開けると、耳をふさぎたくなるような暴言を吐いた。

渋滞が始まった。後ろに続く3、4台が「早く行け」というように一斉にクラクションを鳴らした。

スターレックスの後ろで運転していたトニー・メディナさん(32)は「韓国の運転手はなぜ、こんなささいなことでも怒りを我慢できないのか」と話した。


 本紙の取材チームは外国人の目に映る「韓国の道路上の怒り」を確認するため、2月14日、カナダ人のメディナさん、スイス人のラファエル・クンツさん(24)、ドイツ人のニナ・ラドゥシンさん(29)=女性=と共にソウル市内の主な道路を車で走った。


 メディナさんが乗った車は午前9時、ソウル・光化門を出発した。南山1号トンネル、漢南大橋、オリンピック大路を経て、地下鉄2号線江南駅に至る19キロのコースを走った。

午前9時30分、オリンピック大路で江南警察署方面に右折するために、第4車線への車線変更を試みた。だが、隣の車線を走っていた車が道を譲ってくれないため、何度もブレーキを踏まなければならなかった。

後続のSM5とベラクルーズのドライバーが窓を開けてイライラした表情でメディナさんをにらんだ。なぜ自分の車の前に入ろうとするのか、という意味だ。メディナさんは「目を合わせると暴言が返ってくることが分かっているので、韓国で運転する時は前だけを見る」と話した。

スイス人のクンツさんとドイツ人のラドゥシンさんは、この日の午後1時にソウル駅を出発し、新吉五差路、聖水大橋を経て、中央大学に行く26キロのコースを選んだ。韓国に来て約1年のクンツさんとラドゥシンさんは、本紙の記者が運転する車に乗った。

 クンツさんは以前、ソウル市江南区の路上で、30代とみられる2人の男性ドライバーが言い争う姿を見てショックを受けたという。クンツさんは「道路の真ん中で、今にも殴り合いになりそうなほど感情を爆発させている姿に驚いた」と話した。

 午後3時10分ごろ、聖水大橋まで来た。オートバイがスピードを上げると隣の車線に車線変更した。すると後ろのタクシーが道路の真ん中で突然止まった。

タクシーの運転手は窓を開けて「おい、○○」と暴言を吐いた。タクシーの後ろでこの光景を見守っていたラドゥシンさんは「韓国に来て最初に聞いた言葉が、道端で聞いた○○という暴言だった」と話した。

 韓国に住んで6年目になるメディナさんは2010年、ソウル地下鉄2号線の駅三駅付近で、接触事故を起こしたことがある。

かすり傷もないほどの軽微な事故だったが、相手の車から降りてきた30代の女性は「仕事に行かないといけないのに、あなたどうしてくれるの」と叫び声を上げた。

メディナさんの連絡を受けて現場に来た保険会社の社員は「なぜ相手と言い争わなかったのか、怒らなければあなたが加害者になってしまうから、次からはまず怒りなさい」とメディナさんに向かって注意したという。

メディナさんは「米国、ブラジル、イタリア、中国などに滞在した経験があるが、道路では韓国のドライバーが一番乱暴だ。車の損傷の程度に関係なく、ただ『腹が立つ』という理由だけで争う国が韓国だ」と話した。

 海外では「ロードレージ(道路上での憤怒)」に対して強力に対処するケースが多い。

米国ジョージア州では、嫌がらせや脅迫目的で相手の車を止めさせたり、前の車をあおるような運転をしたりした場合、最高で12カ月の懲役と5000ドル(約46万8000円)の罰金刑が下される。

キム・ヒョンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2013年9月20日

2013年9月25日水曜日

”65歳は高齢者じゃない”と言うが ・ 年金支給開始年齢を遅らせるための口実作りではないのか?


65歳以上が3000万人もいる今の日本では、”いじりがい”があるのか、何かといえば高齢者のことがよく話題になるが、今度はこんなことを言い始めた人達がいる。


”65歳は高齢者ではない”と言うのだ。 確かにそうかもしれない。私の周りを見渡しても元気な人はいくらでもいる。


でも、今になってそんなことを言うなら、数年前に75歳以上の人達のことを「後期高齢者」と呼び始めたのはいったい何だったのだろうか。


それが今度は75歳以上を高齢者と定めよう、という案さえあるというではないか。


ではあのときは高齢者の”健康保険料対策”のために便宜上「後期高齢者」という呼び名をつけただけなのだろうか。


それで今度は、できるだけ長く働かせて、年金支給開始を遅らせるための口実にするため”65歳は高齢者じゃない” と言い始めるつもりなのだろうか。


しかし都合よくころころと呼び名を変えるとは、実にいいかげんなことではないだろうか。


こんな様子だと、またしばらくしたら、今度は高齢者は80歳以上にしよう、などと言いだすのではないだろうか。


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”65歳は高齢者ではない” 学会が定義の見直し検討

 65歳以上とされている高齢者の定義について、日本老年学会と日本老年医学会のワーキンググループ(WG)は、年齢の引き上げを含めて見直す検討を始めた。

 日本は4人に1人が65歳以上で、同医学会理事長の大内尉義やすよし・虎の門病院院長は「元気な65歳以上が増えた。超高齢社会に向け、問題提起したい」としている。

 内閣府などによると、65歳以上を高齢者の基準としているのは、国連が1956年に全人口に占める65歳以上の人口割合を「高齢化率」としたため。

 日本では100歳以上の人口が10年前の2倍以上の5万4000人を超え、厚生労働省が昨年発表した「健康寿命」(健康面の支障がなく日常生活を送れる期間)は、男女とも70歳を超えている。栄養状態の改善や医療技術の進歩などが背景にある。

 WGのメンバーは医療関係者のほか、社会学者や教育関係者など15人。

11日に開かれた第1回会議では「定義は、年齢ではなく身体的な状況で決める方がよい」「身体的衰えが進みやすい75歳以上はどうか」などの意見が出たという。

 見直しが社会保障政策などに影響を与える可能性もあり、今後1年かけて検討し、提言を出す予定だ。


(2013年9月19日22時09分  読売新聞)

2013年9月23日月曜日

博士の就職難が問題になっているが ・ 行方(進路)不明の博士がこんなにたくさんいる


”末は博士か大臣か” は遠い過去のこと

かつては”末は博士か大臣か” などと言われて、世間では非常にもてはやされてきた博士過程を終了した学士ですが、今ではその数が非常の増えたせいか、その価値は随分下がっているようです。


実際のところ就職先すら見つからないほど需要がさっぱりなく、その人気は急降下しているのが現状なのです。


それをよく示すように、最近では非常勤講師というような、フリーターに近い身分の人さえ珍しくないのです。


でもそれでもまだましな方でしょう。信じられないようなことですが、大学院を終了した後の進路がまったく不明の人が少なくないのです。


その中には消息がまったく不明の人や、絶望して自らの命を絶った人さえいるほどなのです。


これではいったい何のために長期間の勉学に耐え、苦労を重ねて博士の資格を取ったのか分かりません。


でも目を少し転じてみますと、いまの世の中、博士に限らず仕事がないのは”士業”と呼ばれる資格を持った人全般に通じることなのではないのでしょうか。


最近では弁護士にしても、公認会計士にしても、なりたての新人にはなかなか仕事が回ってこないと聞きます。


次にご紹介する記事は、最近の博士の事情を詳しく紹介しているブログです。実情がよく書かれていますので、ここで引用させていただくことにしました。

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こんなに多い行方不明の博士

 大学院博士課程を修了しても定職に就けない人間が増えています。だがフリーター(非常勤講師)をしているなど,行方が知れているケースは,まだマシなのではないでしょうか。

 もっと悲惨なのは,消息不明になったり,絶望のあまり自殺に走ったりするケースです。

2011年度の文科省『学校基本調査』によると,同年3月の博士課程修了者15,893人(単位取得退学者含む)のうち,「進路不詳・死亡」というカテゴリーに該当するのは1,512人となっています。

これは調査時点の5月1日までに死亡が確認された者か,その時点になっても進路(行方)が把握できていない者のことです。
 こうした死亡・行方不明者の比率は,1,512/15,893=9.5%となります。およそ10人に1人です。

 2011年3月修了者の死亡・行方不明率は,大学は2.5%,大学院修士課程は2.8%,大学院博士課程は9.5%,です。

博士課程になると,比率が急増します。博士課程修了者の死亡・行方不明者1,512人のうち,1.0%の15人が自殺者であると仮定すると,自殺率は,15/15,893=94.4人となります(10万人あたり)。人口全体の自殺率(≒25人)の3倍以上です。

 予想されることですが,博士課程修了者の死亡・行方不明者は,年々増えてきています。

 1990年では,死亡・行方不明者は611人でした。以降,その数はどんどん増え,2011年の1,512人に至っています。

この期間中に輩(排)出された死亡・行方不明者の数を累積すると,26,143人となります。今後,毎年1,500人の死亡・行方不明者が出ると仮定すると,2030年時点における累積総数は約5万5千人に達します。

この5万5千人の博士たちが,社会にとっての危険因子に転化する可能性は否定できないところです。

 ところで,死亡・行方不明者の絶対数は増えていますが,修了者に占める比率は以前と大して変わらないようです。博士課程に行ったら,10分の1(1,000分の1)の確率で行方不明者(自殺者)になるという構造は,前からのものだったのですね。

 なお,博士課程修了者の死亡・行方不明者出現率は,大学院の設置主体や専攻によって異なります。設置主体別と専攻別の数字を出してみました。1990年と2011年のものを比較してみます。

 まず上段をみると,両年次とも,国<公<私という構造になっています。この20年間で,国公私の差が広がっていることも注目されます。国立の率は下がっていますが,公立と私立のそれは上がっているのです。

 下段に目を移すと,2011年では,社会科学系,人文科学系,および芸術系では,死亡・行方不明率は20%を超えています。これらの専攻の博士課程に進んだ者の5人に1人が,悲惨な末路をたどることが知られます。

 1990年との違いに注目すると,死亡・行方不明者出現率が上がっている専攻もあれば,その逆の専攻もあります。

理学,農学,工学といった理系の博士課程では,率が軒並み下がっています。文科省のポスドク拡充計画により,とりあえずの「腰かけ」ポストが増やされたためでしょうか。

 私は,教育系の博士課程を出ましたが,教育系の修了者の死亡・行方不明率は17.4%です(2011年)。およそ6人に1人。その仲間入りはしたくないものです。

母校からの進路状況調査には,きちんと回答しようと思います。今年もそろそろくるだろうな。


ブログ「データえっせい」より 投稿者  舞田敏彦   2011年10月26日

2013年9月21日土曜日

NHK 鶴瓶の家族に乾杯 ・ 良い人ばかり出てくるのは何故?

たまには悪い人?も出てきていいのに

毎週月曜日の夜8時になるとテレビのチャンネルをNHKに合わせる人は多いのではないだろうか。ご存知「鶴瓶の家族に乾杯」が始まる時間である。


まあどちらかと言えば若い人よりある程度年配の人にファンが多いだろうと思われるのだが、今のように高齢化社会が続いている間は現在15%と言われている同時間帯トップの視聴率も下がることはないだろう。


この番組の人気が高いのはもちろん鶴瓶の力によるところが大きいのだがアナウンサーの小野文恵さんも一役買っているのではないだろうか。


彼女は女子アナのなかでも常に人気ランキングの上位に位置する売れっ子の魅力あるアナウンサーである。
決して美人とはいえないが、あの暖かい人柄に惹かれる人は多いのに違いない。


鶴瓶はなんと言っても人をひきつけるのがうまい。特に高齢女性の人気は抜群で、行く先々で、いつも彼の周りにはそうした女性たちがいっぱい群がっている。要するによくもモテるのである。


ところでこの家族の乾杯について一つ気になることがある。それはこの番組に出てくる人がいつも良い人ばかりで、悪いと言うか、この人ちょっと問題あり、というような人がまったく出て来ないのである。


したがってこの番組だけ見ていると、いまの日本は良い人だらけで、悪い人などまったくいないのでは、と思ってしまうのである。


これは果たして偶然なのだろうか、それとも番組製作者側が意図的にそうなるように気を配っているのであろうか。個人的にはどうも後者のほうではないかと思っているのだが。


またこの番組に出てくる地元の人は、いわゆる”天然”と呼んでもいいような人が実に多い。飾り気がまったくなく、素朴そのものという感じの人が実によく出てくる。


まあ人口の少ない地方の町とか、離島などが舞台になることが多いからかもしれないが、要するに人ズレしていない純粋な人が実に多いのである。


こういった人達の姿を目にできて心温まるのも、この番組の大きな魅力の一つである。

2013年9月19日木曜日

国によって大きく違う平均寿命の男女格差 ・ 男性が女性より長生きする国はカタールだけ


日本の平均寿命男女格差は6.8歳、もっとも高いポーランドは8.5歳

下の表は平均寿命の世界ランキングである。だが今回注目するのはその順位ではない。問題にしたいのは数字の4列目に並んでいる男女の平均寿命格差である。


例えば平均寿命が世界でトップの日本を見てみると4列目の数字は92.2となっている。


これは女性の平均寿命に対する男性の平均寿命の率である。つまり女性の平均寿命が100とすれば男性は92.2でしかないということである。


もちろんこれは男女の平均寿命の差が大きければ大きいほど下がってくるのである。


ちなみにこの数字が89.5ともっとも低いと思われるポーランドの男女の平均寿命の差は8.5歳である。


だがこの女高男低の男女格差に1国だけ例外がある。それは34位のカタールである。


この国に限ってはこの数字が100を越えており、僅か0.6歳だけ男性のほうが寿命が長いのである。

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平均寿命(2010年)

no 国名 平均寿命(歳)  男  女  男/女

1 日本      82.9 79.6 86.4 92.2
2 香港      82.9 80.0 85.9 93.1
3 スイス      82.2 80.1 84.5 94.8
4 イタリア      81.7 79.2 84.4 93.8
5 オーストラリア  81.7 79.5 84.0 94.6
6 シンガポール  81.6 79.3 84.1 94.3
7 スペイン   81.6 78.7 84.7 92.9
8 イスラエル  81.5 79.7 83.4 95.6
9 アイスランド  81.5 79.5 83.5 95.2
10 スウェーデン  81.5 79.5 83.5 95.2
11 フランス      81.4 78.1 84.8 92.1
12 ノルウェー  81.0 78.9 83.2 94.8
13 マルタ      80.9 78.9 83.1 94.9
14 カナダ      80.8 78.6 83.2 94.5
15 韓国      80.8 77.4 84.3 91.9
16 オランダ    80.7 78.8 82.7 95.3
17 ニュージーランド  80.7 78.8 82.7 95.3
18 英国      80.4 78.5 82.4 95.3
19 ギリシャ      80.4 77.9 83.0 93.9
20 オーストリア  80.4 77.7 83.2 93.4
21 アイルランド 80.3 78.0 82.7 94.3
22 ルクセンブルク  80.1 77.6 82.7 93.8
23 ドイツ      80.0 77.5 82.6 93.8
24 ベルギー  79.9 77.4 82.6 93.7
25 フィンランド 79.9 76.7 83.2 92.2
26 スロベニア 79.4 76.3 82.7 92.3
27 キプロス    79.4 77.3 81.6 94.7
28 コスタリカ  79.2 76.8 81.7 94.0
29 デンマーク  79.1 77.1 81.2 95.0
30 ポルトガル  79.0 76.1 82.1 92.7
31 キューバ  79.0 77.0 81.0 95.1
32 チリ      78.9 75.9 82.0 92.5
33 米国      78.2 75.9 80.7 94.1
34 カタール    78.1 78.4 77.8 100.9
35 ブルネイ   77.9 75.7 80.3 94.2
36 チェコ      77.4 74.4 80.6 92.3
37 アルバニア  76.9 73.9 80.1 92.2
38 メキシコ      76.7 74.3 79.2 93.9
39 アラブ首長国連邦 76.6 75.7 77.5 97.6
40 バルバドス 76.6 73.4 79.9 91.9
41 モルディブ  76.6 75.4 77.7 97.1
42 クロアチア  76.5 73.5 79.6 92.3
43 ポーランド 76.2 72.1 80.6 89.5
44 ウルグアイ 76.2 72.7 79.9 91.0
45 パナマ      76.0 73.4 78.7 93.4
46 ベリーズ     75.8 74.4 77.3 96.3
47 シリア      75.7 74.2 77.3 96.0
48 グレナダ      75.7 74.1 77.3 95.9
49 アルゼンチン  75.6 72.0 79.5 90.5
50 エクアドル 7 5.5 72.6 78.5 92.5

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様々な男女格差指数が算出されているが、やはり、重要なのは寿命の男女格差であろう。

男女平等は、教育、所得、財産権、発言権、政治的権利など様々な面で確保されるべきだが、出産の安全、栄養、医療へのアクセス、生命の安全など生きる権利は最も基本的なものであり、その結果を平均寿命(出生時の平均余命)は端的に示していると思われるからである。

 世界178カ国の平均寿命ランキングと所得水準との相関を図録1620に掲げたが、ここでは、平均寿命の男女格差を図にした。

これをみると、男性は平均して5%~1割ほど女性より平均寿命が短い。これは生物学的な理由によるものであろう。

ただ、平均寿命の短い貧困国では、男女の平均寿命が近づく傾向が見られる。これは、出産時の母体リスクの高さからと考えられる。

 表を見ると、平均寿命の男女格差が特異な国がある。カタールでは男の寿命の方が長い。同様にバーレーン、クウェート、サウジアラビア、バングラデシュ、パキスタンといったイスラム国では、男女の平均寿命に余り違いがなく、女性の寿命が相対的に短い点で目立っている。

人口大国の中国、インドでも女性の寿命は相対的に短い。

 他方、ロシアを典型として、エストニア、ベラルーシ、リトアニア、カザフスタンといった旧ソ連諸国では、男性の寿命が女性の1.5割前後短く、男性が早死にである点が目立っている。

こうした国は自殺率も高い国であり、また男性の自殺率が際立って高い国であり、平均寿命の男女格差と相互に関連している可能性が高いと思われる。


社会実情データ図録より