2014年3月8日土曜日

夜のテレビニュース番組視聴率に見る 放送メディアの力とは



夜のニュース番組の中心といえば、やはり時間帯が良くて放送時間の長いNHKの「ニュースウォッチ9」とテレビ朝日の「報道ステーション」ではないでしょうか。


とは言え、視聴率の高さだけでは、NHKの「ニュースセブン」や関東地区だけで放送されている「首都圏ニュース845」などもありますが、放送時間の短さや内容の点でこれらをメインニュース番組と言うことはできないでしょう。


したがって、見ごたえある番組としてはやはり「ニュースウォッチナイン」と「報道ステーション」になります。


ではこの2者の視聴率はどうなのでしょうか。


これは最近のものとして、テレビ朝日「報道ステーション」が2月26日の視聴率が15.3%、NHK「ニュース7」が同じ日で17.8%と載っていましたが、なぜだか「ニュースウォッチ9」のものは載っていませんでした。


それもそのはずで、よく見てみると載っているのは視聴率10%以上の番組だけで、それ以下は載っていなかったのです。


これで分かるとおり、ニュースウォッチナインの視聴率は10%にも達していないのです。


でもこれは悲しいことではないでしょうか。NHKの夜の看板番組といってもいいいゴールデンタイムのニュース番組の視聴率が10%にも満たないとは情けない限りです。


では10%をどれぐらい切っているかと言いますと、ウィキペディアの情報などによりますと、もっとも低いときは6%台にまで落ち込むこともあるらしいのです。


このようにニュースウォッチナインはライバルと目される報道ステーションに視聴率で大きく水をあけられているのです。


ニュースウォッチナインの男性メインキャスターは大越アナ、一方報道ステーション「が古舘アナです。それに女性アナが井上アナと小川アナです。

さらにお天気キャスターとスポーツ担当アナとして二人づつの女性アナが加わっています。したがってどちらも男性キャスター1人と女性キャスター3人の合計4名づつの布陣になっています。


つまり人的には同じ規模で流されているのです。


放送時間は報道ステーションの方が10分ほど長いのですが、CMの時間を除くと同じようなものではないでしょうか。


では同じようなゴールデンタイムの時間帯で、放送時間も同じ、人的規模も同じなのに、なぜ視聴率にこれほど大きな開きがあるのでしょうか。


以下は個人的な意見になりますが、「ニュースウォッチナイン」と「報道ステーション」を比べてみますと、ニュースの掘り下げ方が、圧倒的に報道ステーションの方が優れているからではないでしょうか。


つまり報道ステーションはニュースを詳しく分析した上で、メディアにとって大事な批判精神(クリティカルスピリッツ)をじゅうぶん発揮して報道しており、例えば今の安倍政権に対してもはっきりものを言っています。


これに対して、ニュースウォッチナインではそうした力が弱く、安倍政権に対しても迎合的な姿勢が目立ちます。


これでは見る人には頼りなく映り、報道ステーションびいきになるのは明らかです。


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最近のニュース番組視聴率

・NHKニュース7                  NHK総合'14/02/26(水) 19:00 - 30    17.8%

・ニュース・気象情報                NHK総'14/03/02(日) 20:45 - 15       15.9%

・報道ステーション                               テレビ朝日 '14/02/26(水) 21:54 - 76   15.3%

・NHKニュースおはよう日本・首都圏    NHK総合'14/02/25(火) 7:45 - 15      14.6%

・首都圏ニュース845             NHK総合'14/02/24(月) 20:45 - 15     14.1%

・首都圏ニュース・気象情報           NHK総合'14/03/01(土) 18:45 - 15     13.5%

・ニュース                         NHK総合'14/03/02(日) 12:00 - 15     12.9%

・ANNスーパーJチャンネル           テレビ朝日'14/03/01(土)17:30 - 30     12.1%

・NEWS ZERO                                日本テレビ'14/02/25(火) 23:00 - 59   11.2%
  


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