2015年5月22日金曜日

≪待機児童≫だけではない ・ 特別養護老人ホームへの入居を待つ≪待機老人≫は50万人以上もいる



待機とは何かを行いたいのに、いろいろな事情ですぐには実行できず、行動に移すのを待ち構えることを言います。

いまこの待機で問題になっているのは「待機児童」と「待機老人」の二つです。

でも「待機児童」の方は安倍政権になって、解消に力を入れてきたため、このところ大幅に減少しています。

しかしもう一方の特別養護老人ホームへの入居を待つ「待機老人」の方は減少するどころか、年を経るごとに増加の一途をたどっています。

つまり増加を続ける高齢者の数にまったく追いついていないのです。


とは言え、民間では、サービスつき高齢者住宅(サ高住)などの供給が活発になっているのですが、料金が高いことから、特養の待機老人には選択対象になりません。

いま3000万人を超える高齢者ですが、その中の10%に及ぶ人たちはいわゆる貧困層に属していて、そうした費用の高い民間の高施設に入居する余裕はないのです。

豊かになったわが国だとは言え、残りの人生ががそれほど長くない身体の悪い高齢者が安心して過ごせる終の棲家が見つからないとは寂しい限りではないですか。


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待機児童とは≫ 
保育所への入所申請がなされており入所条件を満たしているにもかかわらず、保育所に入所できない状態にある児童のこと。出産後も働き続ける(働き続けなくてはならない)女性の増加、保育所の不足などが主な原因であり、都市部及び3歳未満児において問題が深刻化している。


≪待機老人とは≫

特別養護老人ホーム(特養)に入所を希望しているのに入所できていない高齢者のこと。その数は2014年度は52万2000人に及ぶと言われており、09年度の調査より間で約10万人、24%増えている

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