2016年1月1日金曜日

表現力が豊かになった最近の小学生


年の瀬に小学生の発言に驚かされた

学校が冬休みに入った12月末ごろになって、2回連続で小学生のとてもユニークな発言に驚くと同時に、思わず感嘆してしまいました。

ここ2~3年前ごろから、小学生の表現力が豊かになっていることに気付いていましたが、今回は、「ここまで言えるのか!」と、感嘆を通り越して感服したぐらいです。

ひと昔前の小学生だと、大人から意見を求められると、なにかにつけて「かっこよかった」とか「おもしろかった」とかという風に結論を簡単に答えるだけで、理由を含めて論理的に述べることはほとんどありませんでした。

ところが最近の子供は結論だけを短いフレーズで述べるのではなく、「何々は何々だから何々であり、その結果何々でした」という風に、理由から入って結論に至るまで論理的に説明することができるのです。

そのため使うボキャブラリーも多くなり、説明の時間も長くなります。

でも今の子供はなぜこれだけ表現力が豊かになったのでしょうか。学校教育のおかげでしょうか、それとも高学歴社会の中で、表現力豊かな両親とともに過ごしているからなのでしょうか。

ひと昔前までは、日本の子供はアメリカの子供などと比べると表現力が乏しいので、将来的に国際社会で伍していけるかどうかが心配だ、などと多くの大人が危惧していました。

でも今はそうした心配は無用ではないでしょうか。

今や日本の小学生は語学力さえつければ国際社会で通じるだけの表現力はじゅうぶん身につけたのではないか、という気もします。

さいわい今では小学校から英語授業が始まっています。したがって英語力の方も今の大人より達者になるでしょうから、豊かになった表現力とコラボすれば十分国際社会に太刀打ちできるのではないか、と密かに期待しています。

ところで、このように私に自信を持たせてくれた彼らの発言とは、いったいどのようなものであったのかを最後にご紹介することにします。


今どきの小学生はこんなことを言っている

1)(場所・兵庫県)
小学校の終業式の日に、校庭でアナウンサーが5年生ぐらいの生徒3人に冬休みの楽しみについてインタビューしていました。

(生徒A男)「お父さんの田舎へ行って、おじいちゃんと田んぼで凧揚げすることです」

(生徒B)「家族でスキーへ行くことです」

(生徒C男)「みかんを食べながら、コタツに入ってゆっくりすることです」

言うまでもなく、驚かされたのはCの子です。いったいこれが小学生の言うことかと、内容だけでもびっくりさせられたのに、少しも悪ぶれることなく、シャーシャーと言ってのけたので、二重に驚ろかされ言葉を失うほどでした。

2)(場所・滋賀県)
プロ野球選手が参加した子供野球教室で、アナウンサーが参加した5年生ぐらいの小学生にプロ野球選手の印象について聞いていました。

(男児のこたえ) 「威圧的でオーラ的なのには、さすがプロだと思いました」

長いコメントではありませんが、ニコニコしながら堂々と、こう答えたのです。
それにしても小学生にして、表現が適当かどうかは別にしても、威圧的とかオーラ的という言葉がよくとっさに出てくるものだと、いたく感心しました。

今回は女の子の発言はとりあげていませんが、1年間を通じてだと感心することはたびたびありました。

いずれにしても、日本の将来を考えれば、小学生の表現力が豊かになったことは、非常に喜ばしいことです。

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