2017年8月14日月曜日

こうして見れば、高校野球のテレビ観戦がいっそう楽しくなる




高校野球を、よりおもしろく見るために

いま熱戦たけなわの夏の高校野球ですが、連日の猛暑にもかかわらず、甲子園球場に詰めかかる観戦者の勢いは凄く、811日には、驚くべきか、早朝の6時半には満員札止めになったと言います。

好カードが重なったとはいえ、試合が始まる2時間も前から、これだけの人を集めることのできる高校野球の人気ぶりに、あらためて気づかされました。

でも球場に足を運ぶ人だけがファンではなく、各家庭にはテレビにくぎ付けになって熱心に観戦する人たちも多くいます。

ここではそういう人たちが高校野球を一層楽しく観戦できる方法を考えてみました。


ネット検索を併用すれば、高校野球がよりおもしろくなる

テレビで高校野球を観戦する大方の人たちは、事前に対戦チームの勝ち負けを予想するのではないでしょうか。

どのようにして予想するかと言えば、これまでは、甲子園出場回数、過去の勝敗数、打力、投手力、メディアの評判、などを参考にして決めるのが一般的ではないでしょうか。

もちろんこれで当たることも少なくないでしょう。

しかしインターネット全盛時代の今は、ネットの力を利用する手があります。

インターネットには出場チームに関するあらゆるデータが載っています。その中で見逃せないのは、県予選の出場チーム数と選手の出身地です。

つまり、どれだけ多くのチームの中から競争を勝ち抜いてきたか、またどれだけ優秀な選手が集まっているかを知るためです。

まず下の県大会出場チーム数を見てください。



高校野球都道府県別予選出場校数

北北海道 124校
南北海道 134校
青森 74校
秋田 52校
岩手 75校
山形 56校
宮城 80校
福島 89校
茨城 104校
千葉 175校
栃木 63校
群馬 67校
埼玉 158校
神奈川 189校
山梨 39校
東東京 145校
西東京 119校
長野 94校
新潟 95校
石川 51校
富山 52校
福井 29校
静岡 119校
岐阜 65校
愛知 186校
三重 65校
滋賀 54校
京都 78校
奈良 42校
大阪 185校
和歌山 39校
兵庫 164校
広島 98校
岡山 56校
鳥取 25校
島根 39校
山口 59校
香川 39校
徳島 33校
愛媛 60校
高知 31校
福岡 133校
佐賀 40校
長崎 61校
大分 49校
熊本 67校
宮崎 52校
鹿児島 85校
沖縄 63校


上のリストによると、最多が神奈川県の189校、最少が鳥取県の25校で、両者の間には実に7倍以上の開きがあることが分かります。

選挙で一票の格差が問題になっていますが、それによく似ているとは思いませんか。

この差だけを見ても、厳しい予選を勝ち抜いてきたチームの方が有利なことは明らかです。

でも実際はそうとも言えないのです。

たとえば神奈川県の横浜高校と宮崎県の秀岳館高校の試合では189校という全国ナンバーワンの出場校の代表である横浜高校が、67校出場の宮崎県代表秀岳館高校に敗れています。

こうした例は他にも多くあり、それほど珍しいことではありません。

こうした傾向は近年になって顕著に現れています。

でも激戦地を勝ち抜いてきた強豪校がなぜ出場校数が少ない県の代表に負けるようになったのでしょうか。

その答えを一言で言えば「野球留学」が盛んになったからです。

野球留学は学校所在地以外の地域から選手を受け入れる制度ですが、この制度を使って他府県から優秀な選手を迎え入れるのです。

一般的に優秀な選手は人口の多い都市部に多いのが普通です。

その点地方は人口が少ない分だけ優秀な選手が少なくなります。

でも野球留学により優秀な選手が都市部から地方に移動すると、都市部の学校と地方の学校の選手の質が均一化されます。

その結果実力差が少なくなりますから、予選出場校の多い県の代表が、少ない県の代表に敗れることが多くなるのです。

要するに野球留学によって地方の高校のレベルが上がってきたのです。


前置きはここまでにして結論に入りますが、高校野球をより面白く見るには、勝敗予想に際してネット情報をうまく活用するのです。

それには対戦チーム2校の他県出身者の人数と出身地」を調べるのです。

その結果、人数が多く、かつ野球強豪校が多い地域からの選手が多いほど実力があるチームと判断するのです。

こうして2校の力関係を知り、その他の要素を加えて、勝ちチームを予想するのです。

このようにして観戦すれば、より興味深く試合を楽しめるだけでなく、勝敗予想がより確実のものになること請け合いです。

なお、他県出身者を地を知るには、検索欄に学校名と県外出身選手を入れるだけでOKです。

0 件のコメント: