2018年12月27日木曜日

わが町姫路にはこんな美味しいものがあった

 

姫路のメインストリート大手前通りに時ならぬ行列が

 
姫路の大手前通りといえばJR姫路駅から姫路城へ延びる約1キロメートルの大通りで、日本の道路100選にもなっている姫路が誇るメインストリートです。

この通りは平成の大改修以来急速に人気を増した国宝姫路城に通じる道であることもあって、1日中観光客の往来が絶えません。

ことに目立つのは外国人の姿で、日によってはすれ違う人のうち2人に1人は外国人といっても過言ではないくらいです。

12月のある日曜日、この通りを歩いていると、JR姫路駅とお城のちょうど中間あたりの店舗の前に長い行列ができていました。いったい何の行列でしょう?


行列ができていたのはヤマサ蒲鉾という店舗の前


長い行列ができていたのは姫路に本社があるやまさ蒲鉾の大手前通り店の前です。

最近この辺りで行列ができるのを見ていないこともあって、いったい何があるのだろう?と興味津々で眺めていたのですが、少ししてその理由をパッと思いつきました。

そうなのです、この店が販売している名物のチーカマドッグを買うための行列なのです。

おそらくSNSかグルメ情報誌で大きく取り上げられ、それで行列ができたに違いありません。

でもチーカマドッグとは並んで買うほどのおいしい食べ物なのでしょうか。



チーカマドッグは並んで買う価値があるおいしさ



チーカマドッグは見た目はアメリカンドッグのようですが、には名前の通りチーズかまぼこが入っており、そのふんわりねっとりとした口触りがたまりません。

これを作ったのは創業100年もの歴史を持つ姫路の老舗かまぼこ企業「ヤマサ蒲鉾株式会社です。

価格は1150円とリーズナブルです、アメリカンドッグ並みのボリューム満点なところ愛されている理由の一つです。

10年ほど前に発売されたものですが、今では押しも押される姫路の人気ご当地グルメになっています。

ふんわりねっとりの独特な触感で一度食べたら忘れられないほどのおいしさで、これなら並んででも買う価値がありますよ。




姫路の新しい名物はチーカマドッグで決まり

姫路城に行くときはぜひ一度食べてみて!


姫路の美味しい名物は何?と聞かれたら、以前なら姫路おでんとか明石焼きなどを挙げる人が多かったのではないでしょうか。

しかしはっきり言って、これら二つ食品はもう一つ魅力に欠けます。まず姫路おでんですが、よそのおでんと違う点はしょうが醤油をかけるところですが、これも好き嫌いがあり、誰もが名物として認めるにはパンチ力不足の感が否めません。

もう一つの明石焼きですが、これは姫路だけでなく神戸や明石でも売っており、希少価値が乏しい点が弱点です。

この二つに対して堂々と胸を張って姫路名物と呼べるのがチーカマドッグなのです。

何しろこの商品は姫路のヤマサかまぼこ大手前店だけで売っているものですから、希少価値は抜群です。

それに極上のおいしさが加わっているのですから、今では姫路随一の名物だと胸を張って言うことができます。

お城へ行く途中の分かりやすい場所にあるのも嬉しいですね。ぜひ一度立ち寄って味わってみてください。

2018年12月21日金曜日

何事もグローバルスタンダード(世界基準)で考える習慣をつけたい


ゴーン氏の年俸の額で気づいたこと


ニッサンのゴーン社長の逮捕は日本国内だけでなく世界中に波紋を広げています。
 
日本人がこの問題に注目するのは日本を代表する企業のトップが逮捕されたことだけでなく、その驚くべき額の年俸です。
 
年に10億円という額だけでも桁違いなのに、さらに隠された報酬が10億円もあったというのですから、これを驚かずにはいられないでしょう。
 
とはいえ、これを驚く人はおそらく日本国内の年俸だけしか頭になく、いわゆる世界基準で考えているのではないと思います。
 
グローバル社会の今は、これでは正しい判断ができません。つまり日本の基準だけを見てゴーン氏の年収を高すぎると判断することはできないのです。
 
なぜならゴーン氏の年俸が高すぎると思っている人は世界の会社トップの年俸額を知らないからです。
 
もしこうした人たちがグローバルスタンダード(世界基準)での会社トップの年俸を知った後でも、なのかつコーン氏の年俸が高すぎると主張するかどうかは、はなはだ疑問です。
 
おそらく知った後では、多くの人は考え方を改め、ゴーン氏の年俸は高すぎることはない、と思うに違いありません。

 

国内基準だけでの物事の判断は片手落ち、世界基準で見ないと真相には迫れない



これで分かる通り、グローバルスタンダードが重視される今では、物事は国内の基準ではなく国際基準で判断されなければならない時代になっているのです。そうでなければ何を主張しても世界に通用しないのです。

ちなみに高いと批判されているゴーン氏の年俸(仮に20億として)は、アメリカの会社トップと比較すると、なんと50位にも入らないのです。

下が東洋経済オンラインが発表しているアメリカトップの年俸ランキングです。


米国企業役員報酬ランキング



 

次の項目をグローバルスタンダードに照らしてみると


私たちは日ごろメディアなどが発表するいろいろなデータや数値を見て物事を判断します。しかし、それで満足してしまっていないでしょうか。

例えばデータの数字が高いとか低いと判断してもそれを国内基準だけで見て終わってしまっているのです。

グローバル社会の今はこれだけでは不十分です。正しい判断のためには、それを一歩進めてグローバルスタンダード(世界基準)に照らし合わせてみる必要があります。

ここでは下の4項目について、世界基準で見てみましょう。


 

・空家の数


いま日本の空家は増える一方でその数800万戸に達しており、実に7軒に1軒の割合になっています。

これだと石を投げれば空き家に当たる、といってもいいようなすごい状態です。

世界に目を向けてみると、日本の空家が異常な状態にあるこつぉがよくわかります。



世界の空家状況
 
   ドイツ(人口8,110万人) 空き家率およそ1%
              
               イギリス(人口6,451万人)空き家率およそ2,5%

               アメリカ(人口31,905万人)空き家率およそ11%

               シンガポール(人口5535千人)空き家率およそ5%

    日本(人口12,6933千人)空き家率13.5%

                          (出典)海外の空家事情



 

・高齢者比率


いま日本の65歳以上の人口比率は25%を超えています。つまり日本人の4人に1人が高齢者なのです。このままの状態はしばらく続きますから、30%を超えるのもそう遠くのことではありません。

では世界と比較した今の日本の状態はどうなのでしょうか。以下は世界高齢化率が高い15ヵ国ランキングです。



世界高齢化比率ランキング

順位 国名 単位:%
1 日本
27.05
2 イタリア
23.02
3 ポルトガル
21.50
4 ドイツ
21.45
5 フィンランド
21.23
6 ブルガリア
20.80
7 ギリシャ
20.40
8 スウェーデン
19.99
9 ラトビア
19.75
10 クロアチア
19.72
11 フランス
19.72
12 デンマーク
19.68
13 エストニア
19.45
14 スペイン
19.44
15 マルタ
19.43


 

・政治家の給料



日本の政治家は給料が高いことで知られていますが、世界と比べるとどうなのでしょうか。

以下は世界6か国比較です。



世界の政治家の給料比較



歳費(=議員報酬)1294000円 (/月)
期末手当(約635万円)

アメリカ 約1570万円
議員報酬 $174000/年)※2011
年額:約1566万円 (1$=90円換算)

イギリス 約970万円
議員報酬(下院)64,776英ポンド(年)
年額:約970万円(1ポンド150円換算)

ドイツ 約1130万円
議員報酬:7009ユーロ (2005)年額: 1127万円 (1ユーロ134円換算)

カナダ 約1260万円
議員報酬:$157,7312011年)
年額:約1261万円 (1加$80円換算)

韓国 約800万円
議員報酬(月額):940万ウォン(約67万円)※20108
年額:804万円

 

・医療費



国家予算に占める医療費の割合が毎年すごい勢いで上がっています。このままでいくとこの先どうなっていくのか心配です。では世界と比べた日本の医療費はどうなのかを見てみました。



医療費の国際比較



 

あらゆる事柄を国際基準で考えたい


いかがでしたでしょうか、今回はわずか4項目だけの比較でしたが、グローバルスタンダードに照らしてみたい事柄はいくらでもあります。

日本の基準だけで高いとか低いと考える前に、あらゆる事柄について世界基準を知り、その上で日本の立ち位置を判断することが大切です。


2018年12月16日日曜日

わが町姫路は空前のホテル開業ラッシュ!


姫路市には2018年だけで4軒の新ホテルが開業

姫路市内には2017年現在で60軒のホテルがありますが、2018年に一気に4軒の大型ホテルがオープンしました。
 
これら4つの客室数合計は900室超でキャパシティは1500名にも及びます。

4ホテルともJR姫路駅から至近の好立地ですが、今後はこの地区に20軒近くある既存ホテルとの激戦が予想されます。

 

2018年 新たに開業した4つのホテル 

 
 
ホテルモントレ姫路 (2018年3月 274室)
 

 


リッチモンドホテル姫路 (2018年6月 216室)



ダイワロイネットホテル姫路 (2018年10月 218室)

 
 

 

ホテルリブマックス姫路駅南 (2018年12月 194室)

 
 



なぜこんなにたくさんホテルができるのか?

 
 
しかし姫路市のこのところのホテル建設ラッシュは驚くべきです。バブル時代も多かったのですが今の勢いはそれを上回っているかもしれません。
 
確かにオリンピックという一大イベントが迫っており、2020年の開催まであと2年もありません。とはいえ、オリンピックで賑わうのは首都圏が中心です。

地方にも多少の及効果が期待できますが、それほど大きなものとは思えません。
 
なのに今のホテル建設ラッシュは東京からはるか遠くの地方都市にまで及んでいるのです。その良い例がわが町姫路市なのです。
 

人口50万人の地方都市なのに 

 
わが町姫路は兵庫県の最も西にある人工50万人の地方都市です。なんといっても自慢は世界遺産で国宝の姫路城があることです。
 
その姫路城は3年前にリフォームが終わってからは、人気が急上昇し、今や日本有数の観光メッカといっても過言ではありません。
 
特に外国人のち人気がすごく,フランス人を中心に連日世界中からの外国人観光客が絶えません。


すれ違う人の2人に1人は外国人 

 
姫路城の外国人観光客の増加はすごいもので、それをよく表すように、JR姫路駅から姫路城へ通じるメインストリートである大手前通りを通っていると、わずか10分余りの行程ですれ違う外国人の多いこと、多いこと。
 
日によって多少異なりますが、多い日には50人を上回ることがあります。わずか10分余りでこの数ですから、仮にこれを1時間にすると300人にもなるのです。
 
日本国内で1時間に300人もの外国人に出会う場所はあまりないのではないでしょうか。しかも、この外国人というのは一目見てそれが分かる欧米系の西洋人で,日本人とは判別が難しい中国や韓国の東洋系は入っていません。
 
もしこうした人たちも含めるとおそらく倍近くになるのではないでしょうか。ということは1時間に600人になるのです。
 
これだとすれ違う人の半分は外国人と言っても過言ではありません。
 

外人観光客が多いとはいえほどんどが日帰り

 
これほど多い外国人観光客ですが、ひとつだけ残念なことがあります。それはこうした外国人のほとんどが、この町で一夜を過ごすことなく日帰りで去ってしまうことです。
 
観光客のうち宿泊するのは全体の14%程度でしかありません。つまり1日1000人ほど訪れる外国人観光客のうち、泊まるのはわずか140人程度でしかいないのです。
 
これだと60数軒にも及ぶホテルの客室を埋めるには力不足です。
 
ホテル建設ラッシュで客室が供給過多になり室料がダンピングになるのが心配です。













































2018年12月12日水曜日

ちょっと ざんねん!な、野村元監督


野村元監督は球史に残る名監督だが

野村克也元監督といえばプロ野球でいくつもの球団を渡り歩き、チームを何度も優勝に導いた名監督です。
その名監督も今年で83歳を迎えられています。最近話題になったのは何と言っても長年連れ添ってきた愛妻の沙知代さんを亡くされたことです。
野村沙知代さんといえばサッチーとも呼ばれ、歯に衣を着せないなユニーク毒舌で多くの人に愛された方です。


野村元監督は日本一の愛妻家か?

世に愛妻家と呼ばれる人は少なくありません。でも何をもって愛妻家と決めるか、と問われてすぐに返事をすることは簡単ではありません。
そうした中でこの方は間違いなく愛妻家だと断定できるのが野村元監督なのですが・・・。


鼻につく、とはまさにこのこと

雑誌・文芸春秋の12月号に 「妻を亡くすとみじめなもので……」 いうタイトルの野村元監督とガンの名医・垣添忠生氏との対談が出ていました。
お二人には高齢になって妻に先立たれたという共通点があります。
タイトルに惹かれてはじめは興味津々で読んでいたのですが、読み進めていくうちに次第に野村元監督の談話が鼻につくようになり、途中で読むのをやめようか、とも思いました。
でも今後こうした対談にあまりお目にかかることのないだろう、と思い直して、何とか最後まで読み通しました。
最後まで読んだ理由はそれだけでなく、ある目的がありました。それは読んでいる途中である事柄をカウントする目的が生まれたからです。
でも鼻についた、のはいったい何だったのでしょうか?


サッチー、サッチーと

雑誌対談で亡き妻の愛称を34回も口にしていた

こんなことについて数を数えるとは、よほど暇人のすることだ、と笑われそうですがカウントしたのははいったい何でしょう。
それはこの対談中に野村元監督の口から出た亡き妻の愛称、サッチーです。
さて、このわずか6ページ余りの対談でいったい野村元監督は何回ぐらいサッチーを口に出したと思いますか? 
5回、10回、それとも20回でしょうか。残念ながらすべてはずれで正解は34回です。
それほど長くないこの対談の中で野村元監督はサッチー、サッチーと亡き妻の愛称をなんと34回も口にしたです。
これだと談話という談話にほとんどサッチーが出てくるほどなのです。いかにに愛妻家のことだとはいえ、ここまでくると異常で、読む人が食傷気味になるのは仕方ないことでしょう。
たぶん本人は気づいてはいないことなのでしょうが、球史に残る名監督と呼ばれている人だけに、ちょっとざんねんなことに思えました。

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(文芸春秋12月号目次)抜粋

「今生陛下は靖国を潰そうとしている」発言の真意
小堀邦夫前宮司独占手記 「靖国神社は危機にある」
特集「孤独」のすゝめ 人生百年時代の「極上の処方箋」
五木寛之「ひとりで死ぬこと」の幸福論
下重暁子「群れない時間」を過ごすための十冊
久住昌之×酒井順子『孤独のグルメ』流「ひとりメシ」入門

野村克也×垣添忠生妻を亡くすとみじめなもので……」

大谷翔平、鈴木誠也、髙木美帆からバドミントン、NBAまで
「羽生結弦世代」最強伝説 松原孝臣
元阪神球団社長だからわかる 巨人・阪神「伝統球団」はなぜ堕ちたか 野崎勝義
復活を懸けた五百日 横綱稀勢の里は逃げなかった 田井弘幸
門外不出の「内廷費」資料を発見
昭和天皇の極秘「家計簿」 奥野修司
大反響第2弾「隠れ移民大国ニッポン」の現実








2018年12月8日土曜日

これは深刻!人手不足が身の回りにも迫ってきた

 
 

 
 
駅前のカフェのボードに書いてあったのは

先月の月末のある日のことです。スーバーイオンが入っている駅前のビルへ行きました。
 
イオン以外にもしまむらや百均の店とかも入っているので比較的よく通っているビルです。
 
JR姫路駅方面から陸橋を通ってビルに入り、1階のイオンに通じるエスカレーター前にあるカフェの入り口付近に見慣れない看板が立てかけていました。
 
何やら文字が書かれており、近づいて読んでみると
 
「本日は人手不足のためサービスが遅れます・・・・」 と書かれていました。
 
なんとも珍しいことが書かれているので、しばらく立ち止まって眺めていましたが、ブログ用に写真に撮っておくことにしました。


気になって店の中を覗いてみると

写真を撮った後で、人手不足を確認しよう、と中を覗いてみると、ウェイトレスらしき女性が一人佇んでいるだけでした。
 
続いて厨房らしき場所に目を移すと、そこには誰もいませんでした。
 
人手不足という看板の文字を見た後のせいか、「ひょっとしてこの女性が厨房も兼かねているのだろうか」と思いました。
 
お客さんは隅の方に女性カップルが一組いただけです。


この店がつぶれてしまわないことを願った

この寂しい光景を目の当たりにして 「ふーん、人手不足はここまで来ているのか。これだとわが身にも人で不足が迫っている」 と思い、人手不足の深刻さが実感としてよくわかりました。
 
そして次には、この店がこのまま潰れてしまわないことを願いました。新聞で見た「人手不足が原因で廃業」という記事のことがチラッと頭をかすめたからです。


コンビニの外国人店員4万人!そのうち日本人店員がいなくなるのでは

いま日本中のコンビニには4万人以上の外国人の店員がいるといいます。これは約5万店あるコンビニの数からすると、10軒のうち8軒には外国人店員が一人はいることになります。
 
これだと、どのコンビニに行ってもほとんどの店で外国人店員の姿を目にすることになります。
 
この先この状態がずっと続けば、そのうちコンビニで日本人店員を探すのが難しいと言われるような状態になるのでないでしょうか。

2018年12月4日火曜日

メディアが伝える数字に納得できますか?


冬のボーナス⇒平均95万円
 
新聞のニュースに今年の冬のボーナスは平均で95万円になると載っていました。

これを見て内心穏やかでない人は多いのではないでしょうか。なぜなら自分が貰う金額と大きくかけ離れているからです。
 
サラリーマンのたいていの人は1回のボーナスの平均は50万円前後と思っているはずです。それが95万円というのですから、思惑とは倍近くも違うのです。
 
しかしこの95万円という数字はいったいどこから出てきたのでしょう。おそらく大企業の平均を言っているのでしょうが、それにしても少し多すぎます。

そうなのです。この金額は公務員やごく少数の大企業社員の金額なのです。圧倒的に多い中小企業では、この半分もあったらいいところなのです。
 
この数字を見て心穏やかでない皆さん。どうか下の記事を読んで気をしずめてください。
 

(参考記事)ボーナス“過去最高”報道に違和感「上級国民の平均額を知らされたところで

https://nikkan-spa.jp/1528477


カルロス ゴーン氏の年収⇒10億円+10億円

ニッサンのゴーン氏が逮捕されたというニュースは誰にとっても衝撃的なことに違いありません。気の毒に思う一方、この方の年収の額には納得できない人も少なくないはずです。なにしろ年棒が20億円というのですから。

とはいえこの金額をグローバルスタンダードで見てみるとどうなのでしょうか。はたして桁違いの金額なのでしょうか。
 
海外に目を向けてみると、驚くなかれ、ゴーン氏の報酬は日本では群を抜く高さだとはいえ、アメリカに当てはめてみると、なんと50位にも届かないのです。
 
下は最近東洋経済オンラインに掲載された記事です。

(参考記事)米国企業トップの2017年役員報酬ランキング



1億円以上の資産⇒120万世帯

これもまたショッキングな数字です。資産1億円もそうですが、120万世帯という方が衝撃的です。
 
120万世帯は日本の総世帯に対してどれくらいの比率になるのでしょうか。
 
日本の総世帯数は約5000万です。とすると120万世帯は2.5%になり、全体の40分の1になり。つまり自分の周りの40世帯に1世帯が1億円以上の資産を持つ富裕層ということになります。
 
これを多いと思うか、少ないと思うかは考えようです。つまり、40世帯に1世帯も、と考えるか、40世帯のうちほとんどの39世帯がそうでない、と考えるかの違いです。


1回のディナー⇒8万円

日経新聞に「18万円も、今どき富裕層のディナー事情(日経MJ」という記事が出ていました。

食べたら数時間後には排泄してしまう食べ物に1回8万円も、これを驚かないで他に何を驚けばいいのでしょうか。
 
どんな富裕層か知りませんが、これはお金の無駄遣いそのものです。言い換えれば賢い人のすることではありません。
 
人はお金がありすぎると馬鹿になるのでしょうか。この数字に関してはバカバカしくてうらやましい感じがしません。


上の記事で心乱された人は、これを読めば気が静まるかも

上の4つの数字は庶民にとってはショッキングそのものです。うらやましいを通り越して、ショックで気分が悪くなった方もいるかもしれません。
 
しかし何事も上を見るときりがありません。この際気を休めるために、世の中には大金持ちがいる一方、下の記事のようなお金に不自由している気の毒な方々もいるという現実を認識すれば気が収まるのではないでしょうか。



世の中には恵まれない人たちも少なくない

生活保護受給世帯⇒約164万世帯

この数字を見てまず気が付くのは,上に挙げた資産1億円以上の富裕層の数より多いという点です。
 
富裕層の全世帯数に対する比率は2.5%で全体の40分の1でしたが、こちらの方はその比率をはるかに上回るのです。
 
ということは、人のうらやむ富裕層より、同情すべき生活保護受給世帯の方が多いということになります。
 
こうした世の中の現状を知れば、自分の立場を嘆いてばかりはいられないと気づき、ホッと気が休まるのではないでしょうか。












2018年12月1日土曜日

エッセイ集は選び方が難しい ・ 良いエッセイの条件とは?


面白いエッセイを読みたい、という読者の意に反して、世に出ているエッセイ集なるものは必ずしもその期待に沿うものばかりではありません。

面白いどころか、なんでこんな下らないことを書くの?と思うようなつまらない作品も珍しくないのです。


エッセイ集は当たり外れが大きい ・ 10冊のうち6~7冊はつまらない作品


常々思っていることですが、エッセイ集には当たりはずれがあり、いつも良い作品に当たるとは限りません。

著名な小説家の作品だからと言って必ずしも面白いわけではありません。なぜなら小説とエッセイの才能は異なっており、両方とも才能を備えている作家は少ないからです。

つまり、芥川賞や直木賞を受賞した上手な小説が書ける作家が、エッセイも上手かと言えば、決してそうとは限らないのです。

それ故に読者は、あの人気作家が書いたエッセイなのに面白くない、と失望することがしばしばあるのです。

ということは面白いエッセイを読むにはどうしたらいいのか、ということが問題になります。

つまりエッセイの上手な選び方ですが、これが案外簡単ではないのです。なぜなら作家(小説家)のネームバリューだけで選ぶことはできないからです。

その理由は上述のように上手な小説を書く作家でも、エッセイも上手だとは限らないからです。


図書館のエッセイコーナーには数千冊のエッセイ集が並んでいるが


上のようなことが書けるのも、わたし自身がこのところのエッセイ選びで失敗続きだからです。

どのくらい失敗したかというと、最近読んだエッセイ10冊中、良かったものは4冊で、残り6冊はハズレだったのです。

ということは良いエッセイに当たる確率は40パーセントしかないのですから、選ぶのが難しいのは当然かもしれません。

早いはなし図書館にはエッセイコーナーがあって、有名作家のエッセイ集ばかり所せましと並んでいます。

数を数えたことはありませんが、コーナーの広さと棚の数からして数千冊に及ぶのは間違いないでしょう。仮に5千冊としてみても、そのうち良い作品は2000冊で、残り3000冊は読む価値のないくだらない作品なのです。


良いエッセイ集の条件とは


では良いエッセイとはいったいどんな作品を言うのでしょうか。人によって評価は異なるかもしれませんが、わたしの場合は次の3点を評価の基準にしています。


・感性がすぐれている

良いエッセイには読んでいてハッとさせられることがあります。心を動かされるのです。感動と言ってもいいかもしれませんが、心が洗わられたような新鮮な気持ちになるのです。これをもたらしてくれるのは新鮮なボキャブラリーや巧みな表現力です。

作家(小説家)にまず必要なのはボキャブラリーの力です。読み手はいつも新鮮な言葉を待っています。手あかのついたありきたりの言葉でなく、みずみずしくて新鮮な言葉づかいを求めているのです。

また表現は説得力に満ちたものでなければなりません。それであってこそ読者に感動を与えることができるのです。

読む人に感動を与えるには書き手の感性が優れていなければなりません。その感性は人や物事を深く観察し続け、絶えず良い書物に接することによって培われるのではないでしょうか。こうして身につけた卓越した感性こそが読ませるエッセイを書く力になるのです。


・示唆に富み、学ぶ点が多い

本を読むことは学ぶことです。ひとは暇つぶしや娯楽のためではなく、何らかの知識やノウハウを知ろうとして本を読むのです。

小説に比べてエッセイを読む人には特にこのニーズが強いのです。ということはこのニーズに応えるに足る作品でなければならないのです。

その点を忘れて作者だけが自己満足して書いている作品が多いのです。

示唆に富むとは学ぶ点が多く勉強になることです。エッセイはなんとしても読者のそうした要望に応えなければなりません。

それを忘れて、安易な日常的なことばかりをテーマにした作品が多いのが現状です。それ故に10冊のうち6冊はつまらない作品ということが起こるのです。

日常的なことは誰にでも似通っており、それだけに珍しくなくつまらなく思えるため読者の共感を呼ばないのです。

エッセイはなるべく非日常で珍しく貴重な事柄ことがらをテーマにしたいものです。


・ユーモア、機知(ウイット)に富む

エッセイでもう一つ大事なことがこれです。つまりユーモ、機知(ウイット)に富んでなければ良いエッセイとは言えません。

ユーモアの語源は言う迄もなくヒューマン(人間)です。ということはユーモアに富んでいるこよこそ、人間らしいのです。読者が好むのは人間らしいエッセイなのです。

機知(ウイット)は、その場で即座に働く才知のことで頓智のようなものです。これもユーモアと同じように人間性に通じることです。


日常的な事柄をテーマにする場合は切り口とセンスが大事


エッセイには非日常なテーマが良いとは言え、人気作家のように大量にエッセイを執筆する人にとっては無限にテーマがあるわけではありません。

書き尽くしてネタ不足に陥ることが往々にして起こります。そうした場合は、仕方なく身のまわりの日常的なテーマを用いることもあるでしょう。

でも日常的なテーマは、読者にはえてして退屈なものになりかねません。しかし優れた作家は日常的な事柄のテーマでも、切り口と持ち前の優れた感性で読み手をぐんぐん惹きつけます。

書く人の力によっては平凡な日常の出来事が、読む人に感動や共感を与えることができるのです。

2018年11月29日木曜日

今さら言うまでもないが、相田みつをの格言 名言は極上のいやし


漫画家・東海林さだおも絶賛



漫画家・東海林さだおの著書であるユーモアエッセイ集(さよらなら東京タワー)では、相田みつを(故)の格言(名言)を「相田みつお大研究」というテーマで詳しく紹介しています。

非常にユニークなことで定評がある同氏の作品に惚れこみ、「心が温まり格別な癒しになる」と絶賛しています。

また、相田みつをの多くの作品は句の最後に有名な「にんげんだもの」を付け加えても成り立つ、と注目すべきことを語っています。

つまり、これはと思う句の終わりに「にんげんだもの」を付け加えてみるのです。皆さんも試しに一度やってみてはいかがですか。


相田みつをとはどんな人なのか


相田みつを(あいだみつを 1924520-19911217)は、詩集『にんげんだもの』の著者として知られる書家(詩人) 独特の書体で哲学的な作品を数多く発表した人物であり、「書の詩人」「いのちの詩人」とも称されている。旧制栃木県立足利中学校を卒業後、歌人「山下 陸奥(やました むつ/1895-1967)」に師事し、1942年に歌会で生涯の師となる曹洞宗高福寺の「武井哲応」と出会い、在家のまま禅を学ぶ。

1943年に書家を志し「岩沢渓石」に師事。書の最高峰のひとつである「毎日書道展」に1954年から7年連続入選を果たすなど、古典的な書における実力を示す一方で、専門家でなければ理解しにくい書のあり方に疑問を抱き、30歳の頃に独特の書体で短く平易な自らの言葉を書く作風を確立。1984年に出版した詩集『にんげんだもの』がベストセラーとなり広く知られるようになり、同詩集は後にミリオンヒットを記録している。(参考文献:ウィキペディア+Amazon.co.jp

出典・地球の名言


これが 心温まる 相田みつをの作品










2018年11月24日土曜日

こんなにユニ-クな本があったのか ・ 〆切本  左右社




古今東西、締切に苦しむ作家たちのうめき声が聴こえる




締切は作家(小説家)にとって恐怖以外の何物でもない


いわゆる物書きとも言われる小説家をはじめとした作家と呼ばれる人たちにとって、およそ締切ほど怖いものが他にあるでしょうか。

ものを書く作業といっても、いつまでにと期限が切られないものなら、それほど苦痛を味わうこともないでしょうが、お金をもらって書く原稿ともなればそうはいきません。

なぜなら何月何日までに書き終えてください、という条件が必ずつくからです。これが締切というものなのです。

これがあると、たとえ体の調子が悪かったり気分が乗らないときでも否応なしに書かなければなりません。

これには相当な苦痛が伴います。プロの物書きは年中付きまとってくるこうした苦痛と闘い続けているのです。

この本には締切に苦しめられる古今東西の作家たちのうめき声がいっぱい詰まっています。


〆切本とは

内容紹介


「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……
〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。
夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで
90
人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント


出版社からのコメント


しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。
本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわる
エッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集"とでも呼べる本です。
いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと
「〆切、背中を押してくれてありがとう! 」と感じるはずです。
だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための
しめきり参考書"でもあります。 



締め切りに苦しんでいる作家のうめき声が聞こえる




    

締め切りは古今東西の作家を苦しめ続けてきた






とは言え、締め切りがなければ作家は本を書かない